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京都府本部

「JA全農京都宇治茶流通センター」竣工

コロナ後の海外需要も見据え新拠点開設

 京都府本部は京都のブランド茶「宇治茶」の新たな一大物流拠点となる「JA全農京都宇治茶流通センター」を開設し、1月26日に竣工(しゅんこう)式を行いました。これまで産地ごとに行われていた荒茶の集出荷や冷蔵庫保管を一手に担います。


 近年の抹茶人気を背景に、原料となるてん茶の荒茶生産が拡大しており、集出荷場の処理能力や、冷蔵庫保管スペースの不足が懸案となっていました。そこで京都府本部は新たな用地に同センターを開設しました。

 施設内の茶専用冷蔵庫は、広さ2000平方メートル、高さ23.5mで、専用コンテナによる自動格納式を採用し、もみ茶換算で2000tが保管できます。

 26日の竣工式には関係者31人が出席し、京都府本部運営委員会の中川泰宏会長は、「お茶は日本の伝統文化。最高の茶を作ることに力を尽くすので、新しい市場で最高の価格で買ってほしい」と茶商に呼び掛けました。

 今後は、需要が伸びるてん茶の増産や輸出にも乗り出し、新型コロナウイルス禍に伴い販売が低迷する茶農家の所得向上につなげます。

竣工式
自動格納式冷蔵庫前室

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