ニュース&トピックス
全農物流㈱・経営企画部
2021年9月13日(vol.973)
鉄道クールコンテナを利用した青果物の試験輸送を実施
トラック輸送と変わらない品質保持が検証される
全農物流(株)はJAからつと協力し、(株)丸和通運所有のクールコンテナで、環境負荷の小さい、鉄道を利用した試験輸送を実施しました。
今回は盛夏時の品質保持を目的とし、6月から7月にかけて数回にわたり、北海道市場に向けて、佐賀県産ハウスみかんの輸送を行いました。
試験では、佐賀県を出発して約70時間後に北海道へ到着しました。トラック輸送より輸送時間は1日延長しましたが、従来通りの品質を保つことができました。輸送時に利用したコンテナは一定の温度管理が強みであり、夏場の品質保持だけでなく冬場の凍結防止にも運用が可能です。
本試験はモーダルシフトの実施にもつながります。現在、大きな課題を抱えている遠方産地から消費地への輸送において、鉄道輸送の可能性が感じられる結果となりました。
※モーダルシフトとは、トラックなどの自動車で行われている貨物輸送を環境負荷の小さい鉄道や船舶の利用へと転換すること