地元特産「富里スイカ」 さらなるブランド力向上へ
JA富里市は、1948(昭和23)年の発足以来、名称などの変更はあったものの未合併JAとして富里市内で1行政1JAとして事業展開をしています。
富里市と言えばスイカと言うほど、「富里スイカ」が有名です。北総台地の火山灰土の軽い土と、内陸に位置し昼と夜の温度差が大きい環境が糖度を上げ、甘いスイカを育みます。
「富里市すいか条例」制定 関係機関と情報発信
近年、農家の高齢化や後継者不足などの影響もあって作付面積が減少し、スイカの販売実績も10年前と比べ約3割減少となっています。
この状況を変えようと、富里市では「富里市すいか条例」を制定し、2021(令和3)年4月1日に施行しました。この条例は、市や生産者、事業者、市民がそれぞれの役割を理解し、多くの人に「富里スイカ」の魅力を知ってもらうためのイベント開催や、多様な手段を効果的に活用し、情報発信に努めるというものです。
この条例制定を受け、3月には市と連携し「富里スイカ」をテーマとしたPRポスター(〝種〟編)の中づり広告をJR横須賀線・総武線快速やJR京葉線、JR千葉エリアと京成線全線の電車に掲出しました。その後、〝種〟から〝果実〟になるまでの成長過程に沿って、三部作の特大ポスターも制作しました。
販売強化に努めPR 新たな価値や需要創出へ
JA富里市は、事業者として新たな価値や需要の創出をはかるため、産直センターやスーパーでのPR活動をはじめ、JAタウンや昨年5月に開設した産直センターオンラインショップの商品一覧に「富里スイカ」の紹介を掲載するなど、消費者においしい「富里スイカ」を提供するため、販売強化に努めています。
遠方のお客さまや贈答用に購入されるお客さまなど盛んにご利用いただいています。
また、今年5月発行の准組合員向けの広報誌では、「富里スイカ」の魅力を発信するとともに、割引券を付けて消費の拡大を図りました。
「富里スイカ」の出荷は5月中旬から7月中旬までとなっています。
概要 | 令和2年12月31日現在 |
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正組合員数 | 1704人 |
准組合員数 | 1239人 |
職員数(正職員のみ) | 71人 |
(契約・パート含む) | 122人 |
販売品取扱高 | 77億7千万円 |
購買品取扱高 | 21億円 |
貯金残高 | 244億円 |
長期共済保有高 | 963億3千万円 |
主な農畜産物 | スイカ、ニンジン |