全農グループブランドヒストリー(3)
耕畜連携・資源循環ブランド「3‒R(さん あーる)」資源循環型農業の拡大を目指す
「3‒R(さんあーる)」は、地域の畜産堆肥を野菜や米、飼料用作物の生産に生かす、耕畜連携から生まれた農畜産物の認証ブランドです。「地域の魅力を未来に伝えるために」をテーマに、環境保全につながる資源循環型農業の拡大を目指しています。
耕畜連携の取り組みを「見える化」し「3‒R」ブランド立ち上げ
技術面、コスト面から一定のハードルがある資源循環型農業。耕畜連携の意義、生産者の思いや苦労が消費者に届いていない現状がありました。
そこで、この取り組みを「見える化」し、その価値を消費者に伝えるため、「3-R」ブランドを立ち上げました。生産振興を後押しするとともに、資源循環型農業を推進していきます。
3つのRは「リサイクリング」「リソース」「リピート」を表します。畜産堆肥や飼料用作物を資源として再利用する活動を繰り返すことで、持続可能な農業、環境保全につなげ、美しい里山や田園といった地域の魅力を未来に伝えたいという思いを込めています。
商品ごとに設定した耕畜連携などの基準を満たすものを、3-R認定商品として販売しています。現在、「循環野菜」「お米(マイ)ポーク」を含む12品目の商品をそろえ、県本部直営産直市「とれたて元気市」をはじめ、JA産直市や量販店など9店舗で販売。「JAタウン」でも取り扱っています。
資源循環型農業の拡大さらなるブランド強化を目指す
畜産堆肥の活用拡大に向けて、生産者を対象に研修会を開くなど、技術の普及に取り組んでいます。また、JA西日本営農技術センターでは、畜産堆肥の施用試験を行い、品目の拡大に向けた研究を進めています。
「3-R」は、SDGsの実現や、国が掲げる「みどりの食料システム戦略」における脱炭素化・環境負荷軽減にもつながる取り組みです。今後は、資源循環型農業の拡大に加え、化学肥料・農薬の節減や有機農業の拡大も視野に、さらなるブランドの強化を目指していきます。