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山形県
JA山形おきたま

「おきたまブランド」確立 生産者手取りの最大化図る

 JA山形おきたまは1994(平成6)年4月に山形県置賜地域内の9つの総合JAと1専門農協が合併して誕生した3市5町からなる広域JAです。主な農産物は米・肉用牛のほか果樹生産が盛んで、中でもブドウの「デラウェア」は、日本一の産地となっています。

「園芸事業改革プロジェクト」の発足

 課題となっていた高齢化などによる生産部会の会員数の減少とそれに伴う出荷量の減少、品質格差の拡大、流通コストの増大といった問題点を克服するため、2015(平成27)年9月に「園芸事業改革プロジェクト」を発足。「おきたま統一共選」の実施、出荷施設の再編による集出荷の効率化とコスト削減、JAオリジナル商品の開発という3本柱で取り組みました。

デラウェア目ぞろえ会
 

高位平準化の鍵「おきたま統一共選」

 「量は力 品質は信頼」を合言葉に2017(平成29)年に他品目に先駆けてデラウェア、他の園芸品目は2018(平成30)年から開始し、統一共選に合わせ、販売業務を園芸課に一元化して分荷体制を確立。統一ブランドで販売するようにしました。有利販売に向けて出荷期間4か月の間、30社を超える市場と日々価格交渉を行い、JA合併以来最高の販売価格を更新。以後もJA合併以降の最高単価を更新し続けています。

広域集出荷施設
 

出荷施設の再編による集出荷の効率化

 統一共選の実施と並行して、老朽化して採算性が悪くなっていた園芸集出荷施設の廃止を含めた施設再編にも取り組みました。具体的には、集荷場を各地区1カ所として14施設を10施設、選果場を3カ所に集約しました。また、管内一円からの集荷が多いデラウェアを荷受対応するため、廃止となった集荷場3カ所を「荷受中継基地」として利活用しています。

JAオリジナルブランド商品を開発「おきたま」の知名度向上図る

 日本一の生産量を誇るデラウェアを中心に「おきたま」のブランド化を図るため、食品加工メーカーとタイアップして、デラウェアの各種加工商品の販売に着手し、「山形グミおきたまデラウェア」や「おきたまデラまめ」、新食感の焼き菓子「デラ雪」などの商品を次々に開発し、第1弾商品のグミはこれまで130万袋を超える大ヒットとなっています。

 JAではこれからも組合員と協力しながら「おきたまブランド」を確固たるものにする取り組みを続けていきます。

おきたまデラまめ
 
 
 
 
 
JA山形おきたま(山形県)
概要 令和2年3月31日現在
正組合員数 19251人
准組合員数 10706人
職員数 624人
販売品取扱高 200億6千万円
購買品取扱高 56億円
貯金残高 1376億3千万円
長期共済保有高 6299億円
主な農畜産物 米・デラウェア・米沢牛

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