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耕種総合対策部

組織の枠超え事業承継の議論を

全国青年農業者会議で講演、パネルディスカッション

 全農本所TAC推進課は、3月9日に都内で開かれた全国農業青年クラブ連絡協議会が主催する「第57回全国青年農業者会議」で農業界の事業承継について講演し、取り組みの必要性を訴えました。その後、協議会役員と日本農業法人協会の山田敏之会長も加わってパネルディスカッションを行い、組織を超え白熱した議論が行われました。

 講演では、自らも専業農家の長男で事業承継の当事者でもある全農職員が、①事業承継の現状と必要性②事業承継ブックの説明③現在の取り組み状況について講演し、事業承継について全国各地で議論を深め、個々の経営体での取り組みはもちろんのこと、JA青年部や4Hクラブ、部会、集落などの単位で取り組みを進めていくことを提起しました。

 パネルディスカッションでは、倉橋幸嗣会長(愛知)、竹本彰吾副会長(石川)、黒田事務局次長(島根)、首藤元嘉理事(愛媛)と日本農業法人協会の山田会長(京都)、全農職員がそれぞれの体験を踏まえ、事業承継をどのように進めていけば良いのかを議論しました。

 パネリストからは、「親の頭の中に全てのノウハウが詰まっているが、見える化されていないことが課題」「けんかをしたまま親が他界し、一人で農作業をするようになってから親と話をしっかりとしておけば良かったと痛感している」「事業承継10年計画を立て、その計画に基づいて取り組みを進めてきたことでうまくいった」といった意見が出されました。

 また、SNSを活用し会場内外からも多くのコメントが寄せられ、全国の農家と質疑応答を行いました。

 最後のまとめで山田会長から「皆さんは将来の経営者であり、自分が経営者になった時のプランを今から描いてほしい」とのメッセージをいただきました。

 全農では、TACの訪問活動を通じて、事業承継ブックの活用や親子間、世代間の話し合いの場の創出などに取り組むと共に、農業者団体とも連携をしながら、事業承継を支援し続けます。

事業承継をテーマに行ったパネルディスカッション
活発に論議するパネリスト
事業承継の現状と必要性などを講演する全農職員

 

全国農業青年クラブ連絡協議会のホームページはこちらから

http://zenkyo4h.com

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