県本部だより

県本部だより
岡山県
岡山県本部

水田でカキ殻資材を有効活用 「瀬戸内かきがらアグリ」推進

「里海米」の統一ブランドで販売開始

 岡山県本部は、瀬戸内海のカキの殻を有効利用する循環環境保全型事業「瀬戸内かきがらアグリ」に取り組んでいます。

「瀬戸内かきがらアグリ」の認証マーク
カキ殻資材の施用試験で 有効性確認、栽培が拡大

 土壌改良材としてカキの殻を使うと、圃場(ほじょう)に残ったカキ殻の微量要素や栄養素は雨に流され、川を下り海に戻ります。JAグループ岡山は、「里海」理念に基づき、瀬戸内海産のカキ殻を農業に利用する事業を「瀬戸内かきがらアグリ」とし、栽培した米を「里海米(さとうみまい)」という新たなブランド名に統一して、販売を進めています。

 岡山県本部はメーカーの協力でカキ殻資材の施用試験などを行った結果、「収量アップや品質が向上した」「根の張りが良い」「倒伏が軽減された」などの有効事例が数多く報告され、大型農家を中心にカキ殻資材を使った栽培が拡大しています。

 岡山県本部は「瀬戸内かきがらアグリ」に基づき生産され、一定の要件を満たした米を「里海米」のブランドで販売を始めました。試験的に取り組んだ平成28年産米は約400俵でしたが、生産者、実需者、消費者からの反響も大きく、平成29年産米は約4000俵の取り扱いを計画しています。

「里海米」の5㌔袋
「里海米」ロゴ

今年度中に推進協議会設立 米以外の農畜産物にも拡大

 「里海米」の生産・販売は、環境保全という社会貢献活動につながることを訴え、里海再生活動(アマモ再生活動)にも取り組んでいます。平成29年度中には関係団体で「瀬戸内かきがらアグリ推進協議会(仮称)」を設立し、取り組み基盤の強化・拡大を目指します。将来的には米以外の農畜産物にもこの取り組みを広め、地域循環環境保全型の岡山県農畜産業をPRしていきます。

里海再生でアマモ再生活動に取り組んだ皆さん

カテゴリー最新記事

ページトップへ