JAズームイン

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新潟県
JA越後中央

県を代表するチューリップ産地 日持ち処理剤導入で品質維持実現

 JA越後中央は、新潟市の南西部(西蒲区全域と南区、西区のそれぞれ一部)と燕市、西蒲原郡弥彦村を管内とし、信濃川が運んできた土砂の沖積によって形成された新潟平野では米生産が盛んです。また、角田山麓の「越王(こしわ)おけさ柿」にいちじくの「越の雫」、えだまめの「黒埼茶豆」や「弥彦むすめ」、ハウス栽培のチューリップやヒマワリの切り花など、さまざまな園芸品目も生産しています。

花首の伸び、葉の黄化抑制の前処理剤の試験が実を結ぶ

 新潟市西区にある東部園芸センターでは、JA管内の全域で生産する切り花を一元で集荷・販売しています。新潟の春を告げる花として人気のチューリップは、11月から4月にかけて22人の生産者がおよそ155万本を出荷しています。チューリップは色や咲き方のバリエーションが豊富で、春の花の筆頭として親しまれてきました。しかし、春の花の競合品目が増えたこと、チューリップの特性である花首の伸長が「扱いづらい」という評価に結び付くようになったことから、地位向上に向け対応を検討しなければなりませんでした。

 JAは葉の黄化と花首の伸長を抑制する前処理剤(日持ち処理剤)の導入にかじを切り、希釈倍率・時間の統一化、使用マニュアル作成に向けた実証試験を5年前から行いました。前処理剤を使用することで花持ちもよくなることから、青々とした蕾(つぼみ)の状態ではなく、品種特有の色を乗せ花形が分かる状態で出荷できるようになり、チューリップのイメージ向上にもつながりました。

日持ち処理動画はこちら

プリティーウーマン https://m.youtube.com/watch?v=o9UcQ4LyUCI&feature=youtu.be

モンテオレンジ https://m.youtube.com/watch?v=DbyyraO710Q&feature=youtu.be

フラワーキャップのQRコードから日持ち処理について知ることができる
品質保持マニュアルを持つ営農指導員

 

生産者がスマホで手軽に 出荷時の荷姿の確認も

 JAは生産者間の品質をそろえるために出荷時の各品種の荷姿を撮影し、QRコードを介して情報共有する方法を取り入れています。コードを読み取ると品種ごとの適正な切り前(蕾の色の乗せ具合)がコメント付きの写真で確認できます。出荷日別に各品種のデータが蓄積されるので、新品種を初めて出荷する生産者にとっても安心して出荷できるというメリットがあります。

目合わせをスマホで確認
 
JA越後中央(新潟県)
概要 令和2年1月31日現在
正組合員数 1万2894人
准組合員数 1万1381人
職員数 578人
販売品取扱高 159億8千万円
購買品取扱高 67億9千万円
貯金残高 1785億2千万円
長期共済保有高 6248億7千万円
主な農産物 米、大豆、おけさ柿、えだまめ、小玉スイカ、長ネギ、キュウリ、ブロッコリー、トマト、チューリップ・ヒマワリ・ユリ切り花、いちじく、日本梨

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