特集
畜産総合対策部
2021年2月15日(vol.952)
総合評価部門の最優秀賞に 市来農芸高校 2連覇達成
第4回和牛甲子園をオンラインで開催
全農は1月15日、第4回となる和牛甲子園をオンラインで開きました。総合評価部門の最優秀賞に鹿児島県立市来(いちき)農芸高等学校が輝き、2連覇を達成しました。
和牛を肥育する全国の高校生「高校牛児」たちが、日々の肥育管理の取り組みや育てた牛の肉質を競う本大会には過去最多の33校が出場し、47頭の和牛が出品されました。
和牛甲子園は、①将来の担い手への支援・就農意欲の向上②将来の担い手のネットワーク創出・肥育技術の向上──を目的としており、日々の肥育管理の取り組みについて発表する「取組評価部門」と、育てた牛の肉質を競う「枝肉評価部門」からなります。
市来農芸高等学校は、取組評価部門と枝肉評価部門の両部門で最優秀賞を獲得しました。取組評価部門では「健康な牛づくり」をテーマに、尿石症予防やオレイン酸向上などに関しての取り組みを構成よく図表にまとめ、聞き手が理解しやすくハキハキと明朗に説明を行うなど、高度な内容を分かりやすく説明した優れた発表であることから、審査委員一同から非常に高い評価を得ました。枝肉評価部門では、枝肉の厚みがあり肉量に富み、脂肪交雑や光沢も良く、健康状態が良いことがうかがえる枝肉として評価されました。
最優秀賞受賞後の学校へのインタビューでは「2連覇、そして完全制覇を目標にしてきたのでそれを達成できうれしい。3連覇に向け、これからも部員全員でチャレンジを続けていきたい」と喜びを語りました。
和牛甲子園は第3回に続き、多くのメディアからも注目され、各校の地元の応援の声も年々高まっています。全農は来年度以降も引き続き開催し、全国で頑張る“高校牛児”を応援していきます。