令和3年 年頭のごあいさつ
5年後、10年後を見据え『全力結集で挑戦し、未来を創る』
経営管理委員会 会長 菅野 幸雄
あけましておめでとうございます。
謹んで新春のごあいさつを申しあげます。
令和3年の年頭にあたり、全国の組合員、JA、県連および関係の皆さまから旧年中に賜りましたご支援、ご協力に対し厚くお礼を申しあげます。
昨年も令和2年7月豪雨・台風10号等の自然災害や、豚熱・鳥インフルエンザといった家畜伝染病に全国各地で見舞われ、甚大な被害が発生しました。そして、世界中に感染が拡大した新型コロナウイルスは、人々の暮らしの在り方を変え、経済・社会、さらには組合員の営農や我々JAグループの事業にも非常に大きな影響を与えています。被害に遭われた皆さまに心からお見舞い申しあげますとともに、被災地の復旧と新型コロナウイルス感染症の一刻も早い終息をお祈りいたします。
また、本年は未曽有の被害をもたらした東日本大震災と福島第一原子力発電所事故の発生から10年の節目を迎えます。しかし、いまだ価格が回復せず生産基盤が縮小している農畜産物があり、故郷に戻れていない方もおられるなど、復興は道半ばであります。
本会は「一人は万人のために、万人は一人のために」という協同組合の基本理念のもと、生産者と消費者を安心で結ぶ懸け橋となり、国の基である農業の発展と地域の活性化を通じ、被災地の復興に貢献してまいります。
さて、本年は「全力結集で挑戦し、未来を創る」をキャッチフレーズとした今次3か年計画(令和元〜3年度)の最終年度であり、総仕上げとなる重要な年です。
5つの最重点事業施策である「①生産基盤の確立」「②食のトップブランドとしての地位の確立」「③元気な地域社会づくりへの支援」「④海外戦略の構築」「⑤JAへの支援強化」を着実に実践し、自己改革の加速化と併せ、5年後、10年後を見据え、新たな事業領域にも果敢に挑戦してまいります。
相次ぐ災害やコロナ禍を経験し、食料自給率や食料安全保障への関心が高まり、本会をはじめJAグループが果たすべき役割はますます重要性を増しています。
そして、日本の農業は、国内の人口・農業就業者の減少、スマート農業の拡大など急激な環境変化の中にあり、国も農畜産物の輸出拡大や地方の成長、脱炭素社会の実現を目標に掲げています。本会自らも変化を恐れず変わり続けるとともに、さまざまな企業・団体と広く連携し、組合員・地域JAにとってなくてはならない全農となり、夢が持てる農業・次代にバトンが渡せる農業への転換をはかってまいります。
結びになりますが、本年も引き続きご指導とご協力を賜りますようお願い申しあげますとともに、皆さまのご健勝とますますのご発展をお祈り申しあげます。