食品ロス削減テーマのマルシェ グッドデザイン賞に
三井不動産レジデンシャルと協働 社会課題解決に貢献
全農が三井不動産レジデンシャル㈱と連携して取り組む、食品ロス削減を目的にしたマルシェが、2020年度グッドデザイン賞を受賞しました。
きっかけは国産農畜産物商談会
この取り組みは、直売所で売り切れずに生産者に返すことになってしまう農産物などを、スマートフォンアプリを活用して都内のマンション居住者に迅速にマッチング、マンションのロビーでマルシェの形態で販売するものです。
きっかけは2017年のJAグループ国産農畜産物商談会で、食品ロス削減に取り組むECサイト「tabeloop」を運営するバリュードライバーズ㈱(以下、バリュー社)が営業開発部のブースを訪れたことです。食品ロス削減へ新たな取り組みができないか、互いにアイデアを出し合う中で、直売所で売り切れなかった農産物を、消費地に直送し販売できないかと検討を重ねました。
まずはトライアル
アイデアの具体化へ、福島県本部直営の直売所「愛情館」にも協力を要請。時同じくして、バリュー社からフィットネスクラブの空きスペースでのマルシェ開催の相談があり、早速、試験的に取り組んでみることになりました。これには食品ロス削減に関心がある人や都内になかなか出回らない農産物を求める人などから大きな反応があり、手応えを得ました。一方、販売しながら取り組みの目的を理解してもらうことの難しさや流通コストの削減など、課題も分かりました。
業態を越えた協働
EC事業を行うバリュー社を介して、新たなつながりができました。それが三井不動産レジデンシャルです。全農にとって関係性が薄いと思われがちな不動産会社でも、そこに住む人たちの食品ニーズという共通項がありました。三井不動産グループが管理する都内のマンションのロビーで食品ロスをテーマにしたマルシェを開いたところ、これも好評でした。マンションの住人からは、「定期的に開催してほしい」という声もいただき、5回以上開いています。
社会課題解決に貢献と評価
こうしたマルシェの取り組みが社会課題の解決につながっているとして、三井不動産レジデンシャル社が、公益財団法人日本デザイン振興会主催の2020年度グッドデザイン賞を受賞、全農も事業主体者に名を連ねました。営業開発部ではこのような取り組みを通して、引き続き食品ロスの削減に取り組んでいきます。
受賞発表ページはこちら
https://www.g-mark.org/award/describe/51259?token=U1qw9zuTVb