JAズームイン
JA鳥取中央
2020年10月19日(vol.940)
コロナ禍の中でSNSを活用し 消費拡大と新規顧客の獲得目指す
JA鳥取中央は、新型コロナ禍により生産農家が抱える販売状況への不安を解消するため、新たな販売戦略に取り組みました。
取引指定市場とJAを結び テレビ会議でトップセールス
取引市場との往来が制限されるなか、主要特産物のトップを飾るラッキョウとスイカの取引指定市場とJAをテレビ会議で結び、見える形でのテレビ販売促進会議を開きました。栗原隆政組合長がトップセールスとして生育・販売を説明し、今年の青果物販売への熱い思いや取り組みを市場関係者に伝えました。
また、毎年各市場や店舗で行ってきた試食宣伝会が行えないことから、新たなPR戦略としてインターネット交流サイト(SNS)を活用した発信に注力しました。スイカでは100万人を超える人気動画クリエーターを起用してツイッターにPR画像を投稿してもらい、リツイート(引用)によりスイカの魅力が拡散されました。同時に全国の主要量販店にクリエーターの写真付きのPOP(店内広告)を掲示し、新たな顧客の獲得につなげました。
公式ツイッターやインスタグラムも開設
梨では、さらにSNSによる販促活動を加速し、新たな動画クリエーターに梨のおいしさをPRする動画をアップしてもらいました。JAの公式ツイッターとインスタグラムも開設し、生産者や組合長をはじめ、平井伸治鳥取県知事や各市町村長による梨のPR動画を発信。フォローと投稿によるプレゼントキャンペーンも展開し、消費の拡大と新規顧客の獲得を目指しました。
生産者の努力と今まで積み上げてきた市場との信頼関係もあり、高単価で推移したスイカは、2020年産の販売高が19年ぶりに33億円を達成し、3年連続で30億円を突破しました。
今後もさまざまな販売戦略を組み合わせ、さらなる生産の拡大を目指します。
JA鳥取中央(鳥取県)
概要 | 令和2年1月31日現在 |
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正組合員数 | 1万1236人 |
准組合員数 | 1万960人 |
職員数 | 583人 |
販売品取扱高 | 168億円 |
購買品取扱高 | 53億円 |
貯金残高 | 1558億円 |
長期共済保有高 | 5229億円 |
主な農産物 | 米、スイカ、梨、白ネギ、ラッキョウ、ブロッコリー |