念願の生産と販売の核 「会津野菜館」が竣工
JA会津よつばは平成28年3月、会津地方の4JA(会津いいで・あいづ・会津みなみ・会津みどり)が合併して誕生しました。同JAは生産者の要望を受け、今年6月21日に野菜集出荷施設「会津野菜館」を竣工(しゅんこう)しました。
全国初のJAと全農共同で設置・運営
会津野菜館は、国庫補助事業「産地パワーアップ事業」を活用し、同JAと福島県本部が共同出資・共同運営を行う全国初の試みです。予冷設備を兼ね備えた3階建ての施設は、アスパラガス、きゅうり、チェリートマトの選果・選別を行うとともに、会津全域の青果物を集約し集出荷体制の一元化を図ることで、輸送コスト削減やロット拡大による有利販売につなげ、農家手取りの最大化と農業振興に貢献できる施設でもあります。
具体的には、専用システムで共選用のコンテナの受け払い管理を行い、生産者が各集荷場へ出荷物を搬入した時点で、会津野菜館でその数量を把握することができ、各集荷場から会津野菜館までの輸送と選果作業計画を調整することが可能です。また、個選品についても、各集荷場に集められた青果物の数量を会津野菜館で把握できるため、会津野菜館で選果した数量を合わせた中での分荷指示が可能となり、需給バランスを考慮した、出荷数量の調整や有利販売を実現することが可能となります。
さらに、JAと全農の共同運営で業務の効率化を図り、JAは営農指導、全農は販売事業をそれぞれ強化します。生産者が同施設を最大限に活用することで、生産に集中できる環境を整え、さらなる規模拡大ができるよう積極的に支援します。また、同JAでは、今年度から営農指導を強化するため、指導に特化した「指導担当者」と集出荷場などで荷受け・検品および集出荷業務を担当する「販売担当者」を配置し、明確な業務体系を確立しました。
シンボルとなるロゴマーク作成
また、会津産農産物の安全・安心の目印となるロゴマークを、全国168点の応募の中から選考しました。会津盆地から見える磐梯山を背景に、会津野菜館から出荷される3品目を配置。このロゴマークは同施設の外壁2カ所に掲示し、また出荷用資材などにも表示することで「会津野菜館ブランド」を広く全国に発信しています。
今後は、会津野菜館を拠点に、生産者とJA、全農が一体となり、消費者に喜ばれる「安全・安心な農産物」を届けることはもちろんのこと、会津野菜館が生産基盤の核となり得るよう関係者一同、精いっぱい邁進(まいしん)していきます。
概要 | 令和2年2月29日現在 |
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正組合員数 | 2万7139人 |
准組合員数 | 1万9076人 |
職員数 | 1131人 |
販売品取扱高 | 177億6千万円 |
購買品取扱高 | 93億4千万円 |
貯金残高 | 2911億3千万円 |
長期共済保有高 | 1兆4080億円 |
主な農産物 | 会津米、トマト、きゅうり、アスパラガス、会津身不知柿、会津牛他 |