中食・外食市場への販売強化
アサヒブロイラーが4月から全農グループに
㈱アサヒブロイラーは4月27日、全農チキンフーズ㈱が㈱明治から株式譲渡を受け全農グループの一員となりました。アサヒブロイラーがこれまで築いてきた経営資源をフル活用し、中食や外食市場への販売強化を図っていきます。
中食40店舗展開、自社工場から外食に販売
アサヒブロイラーの創業は1957(昭和32)年で、ブロイラー産業が日本で発展し始めた1950年代後半〜60年代初頭から、本格的な鶏肉の生産と販売を手掛けた老舗企業です。
中食事業を担う売店部では関東を中心にデパ地下やエキナカ、高速道路のパーキングエリアなどに40店舗を展開しており、店舗での手焼きにこだわった焼鳥や、鶏総菜、お弁当などを販売しています。
外食業界などへの販売を担う営業部では、埼玉工場(埼玉県日高市)で製造した鶏肉加工品を中心に大手鶏肉総菜店や有名テーマパーク、居酒屋チェーン、焼鳥屋など、さまざまな取引先へ販売しています。
鶏肉生産から最終商品供給まで機能備える
全農チキンフーズグループは自ら鶏肉の生産から販売までを行う国内最大級の鶏肉取扱企業ですが、中食・外食で扱う商品の自社加工やリテール網の整備が遅れていました。一方でアサヒブロイラーにも原料である鶏肉調達に課題がありました。全農チキンフーズグループにアサヒブロイラーが加わったことで、自ら生産した鶏肉を最終商品に加工し、消費者に直接提供するという、他社にはない国内唯一の機能を備えることができました。
現在、日本で最も消費量の多い肉は鶏肉です。また、消費者が手軽に食事を取ることができる中食・外食市場が伸長しています。このような環境を捉え、グループ一丸で新たなチャレンジを実行し、積極的に事業を展開していく考えです。
6月に出店した店舗では、全農チキンフーズの銘柄鶏「鹿児島いいとこ鶏」を使用した総菜商品も販売しており、今後は他の店舗でもグループの原料を活かした商品展開を進めていきます。
グループ一体でコロナ禍の逆風乗り越え
売店部の鶏総菜商品や埼玉工場の鶏肉加工品は、消費者や取引先からも高い評価をいただいています。特に「つくね」類は埼玉工場で年間約1700㌧製造し、他社に負けない品質とこだわりが詰まった商品として多くの方々に召し上がっていただき、業界では「つくねのアサヒ」として親しまれています。
新型コロナウイルスの影響で中食、外食業界には逆風が吹いていますが、グループ一丸で乗り越えていく考えです。
アサヒブロイラーの店舗を見掛けた際はお立ち寄りいただき、つくねをはじめとした自慢の鶏総菜商品をぜひご賞味ください。
7ブランドで関東を中心に40店舗を展開。
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