JAズームイン
東京都
JA東京むさし
2018年1月29日(vol.830)
都市農業の特徴を生かし 販売力強化で農家所得増大
JA東京むさし管内は、都市農業の特徴である生産者と消費者の距離が近く、野菜、果樹、花、植木、畜産など農業形態は多種多様で、限られた農地で少量多品目の生産が行われています。JAでは都市農業の特徴を生かした販売力強化で、農業者所得の増大に取り組んでいます。
直売所を拠点に新たな販路を開拓
平成28年度から長期基本計画を基に管内各市にあるファーマーズ・マーケット5店舗を拠点とした販売力強化を進め、販売専任担当課長を配置し、新規販路の開拓を進めました。新たな販路として地域の学校給食事業の推進をはじめ、スーパーマーケットや病院、ホテル、飲食店など、地場産農産物の販売先が広がりました。平成29年11月からスーパーマーケット6店舗で販売する農産物の買い取りをスタート。全量買い取りで生産者は売れ残りの心配がなく出荷できる体制を整えました。
販路の拡大で消費者が地場産農産物を買う機会を増やし、販売力の強化を図り、需要に対応した供給を維持発展するため生産力強化を目指しています。また、農産物の高付加価値化としてJA管内が栽培発祥の地であるブルーベリーや軟白ウドの伝統野菜「東京うど」、果肉が黄色のキウイフルーツ「東京ゴールド」など特産化を進め、有利販売に努めています。
最近では都内産の新たなブランドの高糖度キャベツ「東京スイーツキャベツ」をJAが積極的に生産者へ推奨し、平成28年度から試験的に栽培を開始。12〜1月の出荷を目指すことで端境期対策と高付加価値化を進めています。
地場産農産物生かしPB商品を次々開発
一方、平成25年からは地場産農産物の消費拡大を図るために、JA管内の地場産農産物を使ったプライベートブランド「ムーちゃん’sキッチン」の商品を開発し、現在、ドレッシングやレトルトカレー、冷凍ギョーザなど七つの商品を販売しています。
JA東京むさし(東京都)
概要 | 平成29年3月31日現在 |
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正組合員数 | 3247人 |
准組合員数 | 2万4984人 |
職員数 | 515人 |
販売品取扱高 | 7億3千万円 |
購買品取扱高 | 7億3千万円 |
貯金残高 | 4890億1千万円 |
長期共済保有高 | 7453億4千万円 |
主な農産物 | ダイコン、キャベツ、ジャガイモ、ブルーベリー、キウイフルーツ、ウド |