JAズームイン
新潟県
JA十日町
2020年3月23日(vol.919)
きのこの団体グローバルGAP 日本で初めて認証を取得
新潟県のナメコ生産量は、約5000㌧(平成30年)で全国No.1を誇ります。そのうち、十日町市では年間約3300㌧が生産され、新潟県内で1位となっています。
生産者の負担軽減へ パッケージセンター
十日町市松之山地区には仕込み、培養、生育、収穫、パッケージまでを一貫して行う国内最大級の生産工場があり、地元小学生の校外学習の場にもなっています。JA十日町は品質の安定化と生産者の負担軽減のため、パッケージセンターを造り、出荷体制を整え、産地化を後押ししてきました。
JA十日町の特産品であるきのこの品質向上と生産者のレベルアップ、国際基準の認証商品を優先的に取り扱う小売りの需要に応えることを目的に、エノキタケ2人、ナメコ8人、エリンギ1人の11人がグローバル GAP団体認証取得に向け、平成30年3月から取り組みを始めました。
JAグループの支援受け 部会も立ち上げ取得達成
JAグループGAP支援チームから支援を受けながら、JA十日町職員が団体認証事務局として内部検査員、監査員の資格を取得し、生産者の指導や書類整備をサポートしました。新たにJA十日町きのこ部会を立ち上げ、生産者と一致団結した取り組みを進め、令和元年6月上旬、日本初となるきのこのグローバルGAP団体認証を取得しました。グローバルGAPに対応したきのこの年間出荷量は、ナメコ2800㌧、エノキタケ600㌧、エリンギ180㌧で全量JAを通して販売されています。
今回の取り組みによって「現場から異物の混入が減少した」「生産者相互の連帯感が生まれ、GAPへの理解が増した」「施設全体の管理・改善がしやすくなった」「行政・JA・生産者が三位一体となり信頼関係と団結が増した」などの効果もありました。今後、生産量をさらに増やして、将来的には輸出も視野に入れ、安全・安心な国際基準のきのこのPRをしていきます。
JA十日町(新潟県)
概要 | 平成31年2月28日現在 |
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正組合員数 | 7972人 |
准組合員数 | 1万1694人 |
職員数 | 338人 |
販売品取扱高 | 112億3千万円 |
購買品取扱高 | 18億6千万円 |
貯金残高 | 1374億円 |
長期共済保有高 | 4415億4千万円 |
主な農産物 | 米、きのこ、カボチャ、カルビタトマト、丸ナス |