JAズームイン
兵庫県
JAみのり
2020年2月24日(vol.916)
もち麦栽培、生産者と二人三脚 地域の新たな特産品を目指す
JAみのり加東営農経済センターの管内では、水稲の転作作物としてシロガネコムギを栽培してきました。しかし、シロガネコムギは熟期が遅く、田植え準備に影響してしまうことが課題でした。
手探りでもち麦の栽培をスタート
そんな時、加東市に工場を置く㈱マルヤナギ小倉屋から「地元のもち麦を使って商品を作りたい」という申し出がありました。不安もありましたが、もち麦はシロガネコムギに比べ収穫時期が早いことから、2017年秋、生産者と共に試験栽培に踏み切りました。
加東市内の3集落6㌶に種をまき、翌年5月に初めての収穫。栽培経過を検証し、課題を洗い出しました。結果を踏まえ、18年は4集落39㌶で作付け。種まき1カ月後には生産者らが圃場(ほじょう)を巡回し、発芽率などを確認しました。19年5月には収穫適期の講習会も行い、いよいよ刈り取りを迎えました。62㌧を収穫し、農産物検査の結果、約85%が1等級に格付けされる上々の出来となりました。
商品化にこぎ着け もち麦栽培に全面転換
7月、全農を通じてもち麦を㈱マルヤナギ小倉屋へ出荷。「加東市産のおいしいもち麦」とプリントされたパッケージも完成し、11月から兵庫県内のスーパーなどで販売開始となりました。自分たちのもち麦が、商品となって販売されるという目に見える成果に、喜びを覚える生産者も多くいます。
19年産で種子が確保できたため、20年産からは市内のシロガネコムギをもち麦に全面転換することを決定。現在、12集落で栽培に取り組んでいます。
これからは、単なる転作作物ではなく、地域の新たな特産品に向け、品質向上、収量アップ、安定生産を今後の目標に掲げ、生産者と共に地域の特産として育てていきます。
JAみのり(兵庫県)
概要 | 平成31年3月31日現在 |
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正組合員数 | 1万5840人 |
准組合員数 | 1万9816人 |
職員数 | 542人 |
販売品取扱高 | 52億9千万円 |
購買品取扱高 | 24億3千万円 |
貯金残高 | 4395億円 |
長期共済保有高 | 6815億円 |
主な農畜産物 |
水稲(山田錦) |