コミュニケーション
岐阜県本部
2020年2月17日(vol.915)
農家の出荷調製作業軽減で産地基盤強化へ
青果物パッキングセンター設置
岐阜県本部は、岐阜市内に「JA全農岐阜青果物パッキングセンター」を設置し、昨年9月2日から稼働を始めています。農家にとって負担の大きい出荷調製作業を受託することで、産地振興につなげています。
パッキングセンターの役割
この施設は夏ホウレンソウ、冬春イチゴ(岐阜県オリジナル品種「華かがり」)の2品目の袋・パック・段ボール詰めなど出荷調製作業を行います。また夏ホウレンソウは5月中旬~11月、イチゴ「華かがり」は12月~5月中旬と、施設が周年稼働することでパート従業員を年間で確保。運営を岐阜県本部が行い、岐阜県JAビジネスサポート㈱へ作業委託しています。
取り組みの背景
夏ホウレンソウは、地域のパート労働力の減少や生産者の高齢化、新規就農者不足などが原因で2009年度の236万ケースをピークに、184万ケース(2019年度実績)まで減少。袋詰めするまでの出荷調製作業は手作業のため、農家にとって負担が大きく、産地基盤弱体化の要因の一つとなっています。
一方、イチゴ「華かがり」は、2019年度の作付面積が129アール(前年対比139%)で年々面積が拡大。JAぎふ運営のパッキングセンターで共同選果・選別・パック詰めをしていましたが、近年の作付面積拡大に伴い、新たなパッキングセンターが必要となっていました。
岐阜県本部は、パッキングセンターの活用で、農業分野の労働力不足解消と生産基盤の維持拡大に向けて必要なノウハウを蓄積し、産地振興に生かしていきます。