JAズームイン
三重県
JA一志東部
2020年2月10日(vol.914)
ブロッコリーの産地拡大へ 新規作付け者支援や食農教育も
JA一志東部管内は、ブロッコリーの生産量が県内2番目で、産地拡大への支援強化に力を入れています。
JA秋冬野菜部会40人が、「しき緑」「クリア」「ファイター」「ベルネ」の4品種を約5.5㌶で栽培。7月下旬から種まきを行い、育苗ハウスで水分や温度を管理します。9月上旬にはに苗を植え付け、収穫は11月上旬から3月上旬まで続きます。
新規作付け者に農業講座 初年度に1㌃分の苗を配布
生産者の安定した出荷につなげることを目的に、JAは補植苗の供給を行ったり、専用の移植機や成型機を貸し出したりして、生産者の労力軽減を図っています。
また、「本格的にブロッコリー栽培をしてみたい」という新規作付け者を対象に、座学と実技指導を取り入れた「農業塾」を開校したり、初年度に1㌃分のブロッコリー苗を無償で供給したりするなどの支援を行い、産地規模の維持・拡大に努めています。
小学生向けに食農講座 家庭菜園用に苗配布
JAでは、小学生を対象とした食農教育「ベジファンスクール」を開いています。児童たち自らが定植、水やり、除草などの栽培管理、収穫、調理などを体験します。
初めは、「ブロッコリーが苦手」「ブロッコリーってサラダ以外にどうやって食べるの?」と興味が薄かった児童たちも、最後には、「ブロッコリーが食べられるようになった」とうれしそうに話し、地元農業に関心を高めています。
また、管内の中川支店、三雲営農センター、香良洲支店の3店舗で年1回、ブロッコリー苗の無料配布を行っています。
苗は営農指導員が栽培管理したもので、「高品質な苗が無償でいただけてうれしい」と評判を集め、毎年、長い列ができる人気イベントです。家庭菜園が初めてという方でも手軽に始めることができ、栽培の楽しさを知ることができます。
今後も、さまざまな活動を通して管内のブロッコリーの認知度を上げ、普及活動を続けていきます。
JA一志東部(三重県)
概要 | 平成31年3月31日現在 |
---|---|
正組合員数 | 2628人 |
准組合員数 | 2771人 |
職員数 | 115人 |
販売品取扱高 | 6億1千万円 |
購買品取扱高 | 6億5千万円 |
貯金残高 | 711億3千万円 |
長期共済保有高 | 1582億2千万円 |
主な農産物 | ブロッコリー、イチゴ、イチジク、赤シソ、米、麦、大豆 |