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JA東びわこ

共同利用施設の集約と設備高度化で事業効率化

 JA東びわこは管内に5カ所の共同利用施設を有しており、職員の応援体制や農産物検査員などの人員配置のロスや多様化する作付け環境への対応などさまざまな課題に直面しています。また、老朽化などによる施設の維持修繕にかかる管理コストは年々増加しており、今後の経営に大きな影響を与えるとみています。

設備導入や改修で荷受け時の混雑緩和や処理能力向上が期待される厚生社CE

農家組合員への利益還元で農業施設改修5カ年計画

 JAでは平成23年度から、稼働施設の問題点や施設整備内容の整理を目的に「農業関連施設集約化検討委員会」を立ち上げ、検討してきました。加えて平成29年度からは、物流・収益構造の改善を行い、農家組合員への利益還元を目的として、「農業施設改修5カ年計画」をもとに共同利用施設の集約化を実践しています。

 この計画では、令和2年度以降、施設を米・麦・大豆などの作物ごとに分けて稼働することで効率化を目指しています。水稲では、荷受けから調製・貯蔵・出荷などを一貫して行うメイン施設を既存の5カ所を2カ所に集約します。その他の施設は横持ち移送を前提とした荷受け業務に特化するサテライト化を行うことで施設稼働時間を減らし、光熱費や人件費の削減を目指します。特別栽培米や飼料用米などについても施設ごとに役割を明確化しています。

将来見据え共同利用施設の完全集約化に向けて準備

 平成30年度はメイン施設の厚生社カントリーエレベーター(CE)で、荷受けトラックスケール・色彩選別機の導入やプラント設備・主操作盤改修を行うことで、荷受け時の混雑緩和や処理能力が向上し、今年の麦収穫シーズンから稼働しています。

 今後もJAでは来年度に乾燥設備の改修を予定するなど、将来を見据えた共同利用施設の完全集約化に向けての準備を進めています。

新たに導入したトラックスケール
改修した主操作盤
JA東びわこ滋賀県
概要 平成31年3月31日現在
正組合員数 7712人
准組合員数 1万3438人
職員数 491人
販売品取扱高 26億9千万円
購買品取扱高 15億9千万円
貯金残高 2429億4千万円
長期共済保有高 5632億4千万円
主な農畜産物 梨(彦根梨)、近江米、多賀にんじん、秦荘のやまいも

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