JAズームイン
神奈川県
JA湘南
2019年3月25日(vol.878)
販売力強化や資材コスト低減に向けた新たな取り組み
JA湘南は、生産者の所得増大や農業生産の拡大に向けて、さまざまな新しい切り口のアイデアで取り組んでいます。
「平塚土ねぎ」から「湘南土ねぎ」へ変更
基幹品目のネギは、明治30年代から生産が始まったとされ、歴史の古い作物です。
鮮度を保つために土がついた薄皮を取らずに袋詰めするため、日持ちが良く、軟白部が長く柔らかいことが特徴です。
JAでは共販品目として力を入れて出荷してきましたが、昨年度、さらなる有利販売を目指して名称変更に踏み切りました。それまで使用していた「平塚土ねぎ」という長年の歴史に終止符を打ち、登録名を「湘南土ねぎ」に変更し、リブランドを図りました。
今後はより強固な産地の確立を目指し、栽培暦の作成や栽培講習会の開催など産地支援に取り組んでいきます。
JA間連携で出荷箱のデザインを統一
JAはさらに流通上欠かせない段ボール箱に着目し、神奈川県本部と連携しデザインの一新にも取り組みました。
まず市場価格帯に大きな差が出ない範囲で箱サイズを小さく、さらにライナー色を白色からコストの低い茶色に変更。さらに「県内JAが一体となって県内農業を盛り上げていこう」という思いから神奈川らしい言葉として認知度の高い「じゃん」というフレーズをデザインに起用し、側面には「いいじゃん・やるじゃん・うまいじゃん」のキャッチコピーを刻みました。
他JAとともにトマトの出荷時に新デザインの段ボール箱を試験的に使用したところ、資材コストの大幅な削減を実現しました。
これをきっかけに「じゃん」のロゴを使った取り組みは他JAにも広まり、県農畜産物のブランド力の強化へとつながっています。
JA湘南(神奈川県)
概要 | 平成30年10末日現在 |
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正組合員数 | 3937人 |
准組合員数 | 1万4619人 |
職員数 | 323人(正職員数) |
販売品取扱高 | 14億6千万円 |
購買品取扱高 | 16億2千万円 |
貯金残高 | 3162億1千万円 |
長期共済保有高 | 5846億9千万円 |
主な農畜産物 | 米、キュウリ、トマト、ミカン、イチゴ |