JAズームイン

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長崎県
JA対馬

昨年稼働の繁殖センター核に繁殖雌牛飼育頭数・戸数増へ

 JA対馬は長崎の北部、九州本土までの直線距離約120㌔に対し、韓国まで49.5㌔と最も朝鮮半島に近く「国境の島」と呼ばれています。

昨年稼働した繁殖センターの牛舎と導入した子牛

行政、関係機関と連携し肉用牛増へ支援スタート

抽選での選定方式となった入札会

 JA対馬は高齢化・離農の進展で、繁殖雌牛飼養頭数・飼養戸数が平成20年度時の362頭・86戸から平成27年度には283頭・48戸まで減少しました。そこで県や市、各関係機関と連携し、平成27年1月23日に対馬地域畜産クラスター協議会を設立し、平成28年度から始まった畜産クラスター計画の一つとして、「JA対島繁殖センター」を建設することが決まり、平成30年4月から稼働しました。

 繁殖センターでは、①畜産農家から成牛の不妊治療・リハビリなどの申し出があった際に一時預かりし、畜産農家への労力支援を図り、余力を飼養規模拡大に充てる②島内や県内外家畜市場から子牛を購入し、人工授精後に初妊牛として畜産農家へ安定的な供給を行うことで子牛の生産性を高め、経営安定を図るとともに、畜産農家の技術向上と担い手の育成を図ることを目的としています。そして、5年後の目標として、JA直営分を含めた繁殖雌牛飼養頭数を400頭、飼養戸数50戸を目指し、地域の肉用牛増頭に向けた支援を行い、子牛上場頭数の増加を図ることで、現在休止している対馬家畜市場を再開することに夢をはせ、対馬地域肉用牛経営の活性化に寄与していきたいと考えています。

対馬家畜市場再開に向け活気あふれる入札会開催

 繁殖センターの稼働から、熊本県家畜市場で平成30年4月に8頭、6月に8頭、10月に4頭、壱岐家畜市場で8月に5頭の子牛を導入し、11月には初の入札会を開催し、平成31年1月には2回目となる入札会を開催しました。

 初の入札会では、4月に導入された8頭のうち6頭が対象で、生産者約20人と各関係機関を含め、総勢40人が繁殖センターに集い、2回目も同様に7頭の入札が行われました。どちらも抽選での選定方式でしたが、当選された畜産農家の方も、残念ながら落選となった畜産農家の方も大いに盛り上がった様子で、活気にあふれたものでした。

 今後、目標達成はもちろん、畜産農家の方の意欲向上に向けてさらなる努力を重ね、新規就農者の掘り起こしにもつなげていきます。

JA対馬(長崎県)
概要 平成30年3月31日現在
正組合員数 1788人
准組合員数 1930人
職員数 86人
販売品取扱高 5億8千万円
購買品取扱高 4億8千万円
貯金残高 157億4千万円
長期共済保有高 1442億7千万円
主な農畜産物 対州(たいしゅう)そば、シイタケ、牛、アスパラガス

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