ブドウの「ニューピオーネ」「天空の実り」「美王」で全国へ
JAびほくは、昼夜の寒暖差を利用したブドウ・「ニューピオーネ」の栽培が盛んで、全国屈指の産地です。今年3月には、第47回日本農業賞集団組織の部で大賞に輝きました。びほく農協ぶどう生産部会は、生産者所得向上を第一に掲げ、「ワンランク上の産地でありたい」という熱い思いの下、平均栽培面積25㌃ほどの小さな農家が結集した、部会員600人を超える岡山県最大の部会です。
全国に先駆け色彩選別カメラ導入し品質均一に
JAと部会では、出荷物の安定供給とスケールメリット、厳しい選果体制を生かした有利販売をしています。平成25年には主力5㌔コンテナラインに全国初の色彩選別カメラを導入した「西部ぶどう選果場」、27年に同カメラを導入した「中央ぶどう選果場」を整備しました。従来の8選果場から2大選果場体制となったことで、市場ロットが拡大し大口注文にも対応でき市場交渉力も向上しました。色彩選別カメラの導入で、果皮の色づきと粒の隙間の比率をカメラが瞬時に読み取り、等階級を判別し、病害虫の有無などを選果員が判断する2段階選果を実現。同一規格内での品質も均一となり、選果場の違いによる等階級判別の格差もなくなり、市場の評価も高まりました。
JA独自に最上等級設け差別化で高単価を実現
28年からJA独自規格の最上級等級「特秀」を設け、差別化で高単価での販売をしています。認知度向上と、ブランド力のさらなる強化を目指すため、マーケティングにも力を入れ、今年2月、びほくの「ニューピオーネ」全体を「天空の実り」、上位等級の赤秀を「美王」、特秀を「美王プレミアム」と名付け商標登録をしました。中山間地特有の昼夜の寒暖差で育まれる特長と、出荷時期に発生する天空の山城「備中松山城」の雲海にあやかり命名。「美王」には、美しい房の形と、JAが全国屈指のニューピオーネの産地であり、その中でも上位に君臨するもの、という意味を込めています。台湾や香港などアジア圏への輸出も視野に入れたネーミングでもあり、輸出対応も強化していく方針です。
9月初旬には、ブランドページの開設ほか、リーフレットの作成、主力の5㌔コンテナ箱に「天空の実り」と印字、特秀・赤秀には専用のタグをつけ、市場へ送り出しています。専用のタグには、JA公式ユーチューブチャンネルで公開しているPR動画へつながる二次元コードを配置し、産地PRにつなげています。
ブランドページはこちらから
概要 | 平成30年3月31日 現在 |
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正組合員数 | 8979人 |
准組合員数 | 3433人 |
職員数 | 313人 |
販売品取扱高 | 39億円 |
購買品取扱高 | 47億5千万円 |
貯金残高 | 1090億5千万円 |
長期共済保有高 | 4078億3千万円 |
主な農畜産物 | ニューピオーネ、夏秋トマト、白桃、米、備中牛、フォックスフェイスほか |