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長崎県本部

【WEB限定記事】資材高騰対策として新肥料を開発

コスト低減と県内畜産堆肥の利用拡大めざす

 JAグループ長崎(長崎県堆肥利活用推進協議会)は、肥料コスト低減と県内畜産堆肥の利用拡大を目的としたオリジナル肥料を開発しました。同肥料は、県内産の豚ぷん堆肥をペレット造粒したもので、一般的な豚ぷん堆肥に比べてリン酸含有量が高く、その成分・効果に着目しています。


 2022年度から堆肥ペレットを配合した新肥料の実証試験を実施しており、現行の肥料と比べて作業性や収量性は変わらず、肥料コストの削減が期待されます。また、農林水産省が掲げる「みどりの食料システム戦略」の30年目標である、化学肥料の使用量20%低減にも寄与します。

 同グループの担当者は「生産資材価格の高止まりが続く中で、生産コストと環境負荷の低減に寄与する本資材の普及と、今後新たな銘柄の開発にも関係機関と一体となって取り組んでいく」と話しました。

 現在、この堆肥を使い新肥料として温州ミカン栽培に使用できる「ペレットみかんエコスター」とバレイショなどの露地野菜向けに使用できる「BBダイナミックエコスター」を開発しています。製造は県内の土壌特性や作物栽培条件に応じた指定配合肥料の実績がある、くみあい肥料(株)で行います。23年度は県内の一部JAで販売し、製品ベースで260tの実績を上げました。今後はエコスターシリーズの普及に向けて、県内の全JAを通じて本格販売を行います。

ペレットみかんエコスター
BBダイナミックエコスター

 

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