特集
営業開発部
耕種総合対策部
2025年3月17日(vol.1104)
日本全国美味の旅~JAグループが贈る特別な逸品~ 第19回JAグループ国産農畜産物商談会開催
全国各地のJAグループの商品が大集結 食のマッチング商談会
全農はJAグループ国産農畜産物商談会を1月30、31日の2日間、東京都立産業貿易センター浜松町館で開催しました。商談会は国産農畜産物とその加工品の販売チャネル拡大を目的に全農が主催しました。前年を上回る1836人の商談者に対して、出展者が「イチオシ」の商品をPRしました。

商談会には、82団体102小間の出展があり、400を超える商品が展示されました。対話によって商品のストーリーを伝えるとともに、会場内で調理した試食サンプルも提供することで、バイヤーの五感に訴えかけました。
特設会場で実施した予約制個別商談会では成約率向上に向けて、事前に出展者とバイヤーのマッチングを行い84件の商談が行われました。
また、初めての取り組みとして、企画展「食と農の課題 未来を考える」を開催しました。国産農畜産物の価格転嫁・適正価格の実現に必要な消費者理解醸成をポスターや映像で訴えかけたほか、農業現場の労働力不足の実態とその支援について紹介。さらに生乳(脱脂粉乳)、こんにゃく、黒糖といった農畜産物別の生産と消費に関する課題についてもポスターなどの掲示を通じて来場者に訴えました。
出展者へのアンケートでは、成約見込みの商談があったとの声が多く、「来場者数は他の商談会と比べ多くはないが、興味を持っていただいた方と密に話ができた点は魅力」「顧客からのダイレクトな意見を聞けた点が良かった」などの声も聞かれました。バイヤーからは「産地の方とじかに有意義な情報交換ができた」「これまでも出展していた商品の取り組みに進展があり商談に至った」など、前向きな声があがりました。
全農が主催する国産農畜産物商談会は今回で終了となります。これまで出展いただいた関係者の方々と来場者の皆さまに感謝申しあげます。


豪華講師陣による特別セミナー実施
「産地と、コンビに、ファミリーマート」
(株)ファミリーマート 執行役員 製造基盤・品質管理本部長 兼 商品本部長補佐 富樫 信人 氏

地域の活性化と未来を創るために、コンビニエンスストア事業の基盤強化、独自性のあるSDGs推進、商品政策、JAとの社会的課題への切り口で取り組みを説明いただきました。産地や生産者と課題を共有し、継続して実施する「産地応援企画」の事例として、群馬県産こんにゃく芋の情報発信、商品開発の取り組みについて紹介いただきました。
「JA全農×フルーチェ『ニッポンエール』との取り組み」
ハウス食品(株) 食品事業本部 食品事業一部長 石川 哲也 氏


2026年に発売50年を迎えるフルーチェのブランド価値向上に向けて、ニッポンエールとコラボした取り組みを説明いただきました。中でも、2025年1月13日に発売した「ご当地くだものフルーチェ」の話題では、エシカル消費の価値として捉えられる「ご当地」「産地応援」を「みえるカタチ」にした商品開発について紹介いただきました。
「部門の枠を超えた 『シン・デリカプロジェクト』について」
(株)東急ストア 執行役員 営業本部 商品統括室長 川西 秀樹 氏
東急ストアの独自価値を高めるため、部門の枠を超えた商品開発や売場展開連携等をすすめている「シン・デリカプロジェクト」について説明いただきました。現状のプロジェクト集大成として、三軒茶屋店改装で具現化した「鮮度・品質の追求」「顧客志向に合わせた売場再編」の取り組みを紹介いただきました。
「食と農の課題と未来絵図」
全国農業協同組合連合会 チーフオフィサー 戸井 和久 氏


食と農を取り巻く環境の変化を解説し、課題の本質として「食料・資材の海外依存」「労働力の海外依存」「ロングサプライチェーンのリスク」の3点を提起。課題への対応としてJA域・圏域を越えた共同輸送の展開と中間物流事業、業務用野菜のコールドチェーン構築やこれからの真のプロダクトアウトの考え方による商品開発について事例を交えながら紹介しました。