県本部だより

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埼玉県本部

県オリジナルのイチゴ2品種に期待

食味重視の甘さ追求型「あまりん」「べにたま」

 埼玉県本部は、埼玉県農業技術研究センターで育成された、県オリジナルイチゴ品種「あまりん」と「べにたま」の販売拡大に取り組んでいます。両品種とも、主に量販店向けに市場での評価が高く、需要が高まっています。県本部では、生産者による直売だけではなく、市場を通じた多方面への販売の提案に力を入れています。


あまりん「甘さ推し!」 べにたま「バランス推し!」

 「あまりん」は、「甘さ推し!」のキャッチコピーの通り食べた瞬間に際立つ強い甘みと、ほのかな酸味が特徴です。果実の色・つやが美しく、鮮やかな赤色が映える見た目の良さも魅力的です。

 「べにたま」は、大粒で糖度が高く、爽やかな酸味が特徴です。果実はルビーのように赤く、真っ白な果肉とのコントラストが際立ちます。キャッチコピーは「バランス推し!」です。

 日本野菜ソムリエ協会が主催する全国いちご選手権では「あまりん」が、クリスマスいちご選手権では「べにたま」が最高金賞を受賞するなど、食味も大変良好であり、どちらもイチゴ産地としての知名度向上へ大きな期待が寄せられる品種です。

赤色が映える「あまりん」
直売中心から市場販売へ 百貨店や量販店向けも

 「あまりん」「べにたま」の栽培は年々増加しており、従来の品種からの切り替えが進んでいます。2025年産の作付けは、「あまりん」24.9ha、「べにたま」4.7ha。「あまりん」は、観光農園・直売を中心とした販売でしたが、市場での販売も高い評価を受け、市場への出荷も増加しています。「べにたま」は、昨年までの県内市場での試験販売期間を経て、今年から県外の市場への本格的な販売を開始します。

 市場を通じた百貨店、果物専門店、量販店での販売や、スイーツ店、フルーツパーラーなどでの需要も高まっており、生産者による直売から市場出荷拡大に向けた提案を進めています。

「あまりん」の断面
大粒で糖度が高い「べにたま」

ニッポンエール商品の 「あまりん苺グミ」発売

 1月には、ニッポンエールご当地グミシリーズで「あまりん苺(いちご)グミ」の販売を開始しました。開封すると「あまりん」の特徴である濃厚な甘みと優しい香りが漂います。県本部としては「彩玉グミ」に次ぐ第2弾の商品開発となりました。

 今後も、JA・県関係機関と連携し、多方面での埼玉オリジナルイチゴ品種の発信を行います。

あまりん苺グミ

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