JAズームイン

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JA庄内みどり(山形県)

「シャインマスカット」を振興 産地育成し農家所得の向上へ

 JA庄内みどりは山形県の北部に位置し、酒田市と遊佐町の1市1町で事業を展開しています。稲作を中心にメロン、パプリカなどの園芸品目、野菜、大豆、ソバなど多くの作物が生産されています。


園芸生産拡大支援事業 新設ハウスなど後押し

 JAは2017年から新たに生産拡大を目指す園芸品目に対し、新設する園芸用ハウスなどの費用を支援する「園芸生産拡大支援事業(現施設園芸生産拡大支援事業)」を開始し、ブドウ「シャインマスカット」の振興・産地育成に取り組んでいます。水稲を基幹作物に持つ強みを生かし、水稲育苗用ハウスを活用した短梢(たんしょう)栽培を推奨。JAは農家所得の向上を目指し、「シャインマスカット」の安定出荷に取り組んでおり、出荷・生産者数は年々右肩上がりで増加。今年は10tの出荷を計画しています。

国内外へのPRに取り組む庄内みどり産「シャインマスカット」
 
ぶどう出荷組合を設立 技術研さん重ねる

 21年には栽培技術の向上と組織出荷体制による共同販売事業を推進し、安定した農家経営を目指して「JA庄内みどりぶどう出荷組合」を設立しました。同組合はジベレリン処理や仕上げ摘粒などの主要作業を学ぶ栽培講習会の開催や先進地視察研修、出荷目ぞろえ会、品評会の開催などで栽培技術の研さんを重ね、「庄内みどり」のブランド化を着実に進めています。

ジベレリン処理・房作り講習会
 
 
「選ばれる産地」目指し 輸出拡大、ブランド化

 庄内みどり産「シャインマスカット」を広くアピールするため、東南アジアを中心とした輸出にも積極的に取り組んでおり、今後も国内外へのPR活動を進めます。また、消費者から選ばれる産地を目指し、(1)出荷組合全体の栽培技術のさらなる研さん(2)出荷先との関係強化(3)赤・黒系品種の導入――の3本柱で有利販売とブランド化を目指し、「シャインマスカット」のさらなる振興・産地育成に取り組みます。

出荷目ぞろえ会
 
出荷組合で行う品評会
 
 

JA庄内みどり(山形県)

概要

2024年3月31日現在

正組合員数 9488人
準組合員数 4942人
職員数 510人
購買品取扱高 132億円
購買品取扱高 48億円
貯金残高 1210億円
長期共済保有高 3412億円
主な農畜産物

水稲、メロン、パプリカ、「シャインマスカット」、アスパラガス

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