ブランド米「いすみ米」が自慢 枝物・草花の産地化にもチャレンジ
千葉県の南東側に位置するJAいすみは、いすみ市、勝浦市、大多喜町、御宿町が事業区域です。農業の盛んな地域のJAとして、営農指導や新品目の普及、生産者のサポートに尽力しています。主な農産物は、県の三大良食味米「いすみ米」、県で生産量1位のタケノコ、生産量2位の食用ナバナなどです。
食味コンクールで実証 「いすみ米」が県知事賞
管内で生産する「いすみ米」は豊富な甘みと粘り気が特徴です。JAいすみでは、「いすみ米」を日本一の米にしようと、知名度向上に取り組んでいます。
その一つが、2006年から独自開催している「いすみ米食味コンクール」です。毎年400点以上が出品され、多くが「誰が食べてもおいしい」とされる食味値80以上を記録しています((株)サタケ製の食味計の計測基準)。
「いすみ米」は、千葉県本部と県が毎年行う「千葉米食味コンクール」でも多くの実績があり、昨年度は「コシヒカリ」と「粒すけ」の2部門で千葉県知事賞を受賞しました。
草花パンパスグラス 負担少なく始めやすい
20年からは、生産者の高齢化が進む現状を受け、県と連携し、少ない労力・経費で栽培できる枝物と草花を普及しています。22年には、初めて草花のパンパスグラスの市場出荷を実施。これを皮切りに枝物・草花の産地化に向けた機運が高まり、生産者が増加しました。現在の枝物・草花出荷者は15人で、来年以降に出荷や栽培を始める生産者も多いことから、今後が期待される品目です。
定期的な感謝祭で盛況 「グリーンスパいすみ」
直売所「グリーンスパいすみ」は、管内の生産者約150人が毎日新鮮な農産物を出荷しています。地元に長年愛されてきた直売所で、県外からのお客さまも多いです。
JAいすみではご愛顧に応えようと、直売所で年3回の大感謝祭と、月2回のミニ感謝祭を行っています。今後もイベントなどを通じて農産物をPRし、生産者の所得増大につなげます。
JAいすみ(千葉県)
概要 |
2023年12月31日現在 |
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正組合員数 | 6490人 |
準組合員数 | 5664人 |
職員数 | 124人 |
購買品取扱高 | 10億円 |
購買品取扱高 | 21億7千万円 |
貯金残高 | 759億4千万円 |
長期共済保有高 | 2170億4千万円 |
主な農畜産物 |
米、タケノコ、食用ナバナ、梨、ブルーベリー、 |