「働く、学ぶ、愛し合う」 心を一つに農村社会を次世代に
大分大山町農協は、農家、組合員が心と心を一つにして「働く、学ぶ、愛し合う」という思想、理念のもとに豊かさを求め、常に「チョッと無理かな」というところに夢と希望を描き、背伸びをしながら挑戦を続けています。
里山事業で「五馬媛の里」「桜を愛でる小宴」開き交流
里山事業として2015年に開園した「木の花ガルテン五馬媛(いつまひめ)の里」は、現在31haの敷地内で四季折々に花の咲く約450種約3万6000本の木々を植栽しています。
4月10日には、満開の八重桜や枝垂れ桜の下で、取引先の関係者ら約380人を招き「桜を愛(め)でる小宴」を開きました。会場では、農家もてなし料理・百のご馳走(ちそう)が並び、地酒を酌み交わしながら交流を深めました。
「地域集落文産農場」整備 高齢者に働く場と生きがい
高齢者が公的年金プラス給与で安心して暮らせる豊かな老後の生活保障として20年3月、クレソンの高設栽培と施設野菜を栽培する約500坪(1650㎡)のビニールハウスと休憩談話室を兼ね備えた「地域集落文産農場」第1号を開設しました。そして、21年3月には第2号を町内に開設。休憩談話室も完備され、建物面積1484㎡で特産品エノキタケの栽培を行っています。農場では地域の高齢者も働くことができ、従業員からは「軽労働で働けるからうれしい」との声もあります。
矢羽田正豪組合長は「この文産農場の取り組みを通じて、地域の高齢者が生きがいと心の豊かさを持ち、イキイキと生活してもらいたい」と話します。
支所移転で駐車場60台分 給油所、コンビニも併設
22年8月には鎌手支所を移転新設オープン。約7000㎡の敷地に支所店舗、簡易型給油所、コンビニのミニストップ店舗の三つが並び、大型車を含め約60台分の駐車場も完備しています。ミニストップは、標準の1.5倍の店舗面積で、直売所・木の花ガルテンコーナーもあり、店内には農産品や肉、魚の生鮮食品などもそろえた新しいスタイルの店舗として地域の活性化に大きく貢献しています。
今後もJA役職員と農家組合員が一体となり、大山独自の農村社会を次世代に引き継いでいきます。
大分大山町農協(大分県)
概要 |
2024年3月31日現在 |
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正組合員数 | 541人 |
准組合員数 | 288人 |
職員数 | 37人 |
販売品取扱高 | 12億6千万円 |
購買品取扱高 | 3億9千万円 |
木の花ガルテン取扱高 | 9億7千万円 |
貯金残高 | 72億5千万円 |
長期共済保有高 | 286億9千万円 |
主な農畜産物 | エノキタケ、梅、スモモ、ハーブ、 クレソン、加工品など |