大型農機の普及に対応 整備施設リニューアル
JA下関は大型高性能農機の整備に対応するため、「菊川農機センター」をリニューアルオープンしました。JAが取り組む「農業者の所得拡大」「農業生産の拡大」の実現に向けた農業振興策の一つで、「菊川農機センター改築」「農産物直売所2号店の新築」「農産物集出荷拠点施設整備構想」を自己改革の3本柱と位置付けています。
急務だった大型農機整備対応 検討から1年後にオープン
管内にはキャビン付きコンバインなど大型高性能農機の整備に対応する施設はなく、山口市にあるJA全農やまぐちの施設に運び込んでいました。近年、法人や担い手を中心に大型農機が普及し、対応できる施設整備が急務となっていました。
JAでは平成29年夏から大型農機整備施設の検討を始め、菊川農機センターを改築して対応することを決定。農繁期に間に合うように平成30年1月に着工、6月4日にオープンしました。5日に開いた竣工(しゅんこう)式では、関係者がくす玉を開いて工事の完成を祝いました。
センターは、敷地面積約1700平方㍍、延べ床面積は約690平方㍍の鉄骨造1階建て。300平方㍍、高さ7㍍の農機具整備作業場を備えています。ホイスト式クレーンで農機をつり上げて移動できるなど、これまで難しかった作業も効率的に行えるようになりました。
落成記念展示会を開催 組合員に農機センター披露
落成を記念して、6月22、23日には菊川農機センターで展示会を開きました。最新の大型農機や農機具を敷地いっぱいに並べ、生まれ変わったセンターを披露。多くの来場者でにぎわいました。訪れた法人の代表者からは「今までは大型農機を整備する場所が遠かったので、近くで対応してもらえるのはありがたい」と歓迎の声が上がっています。
JAでは今後、農機担当者の専門知識を深め、提案力やアフターサービスの向上を図り、農業所得増大や生産拡大につなげていきたいと考えます。村上達己組合長は「農業振興を進める上で農機事業は重要な位置付けであり、組合員や利用者に喜ばれる拠点施設にしていきたい」と意気込みを語りました。
概要 | 平成30年3月31日現在 |
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正組合員数 | 9680人 |
准組合員数 | 2万1963人 |
職員数 | 327人 |
販売品取扱高 | 48億1千万円 |
購買品取扱高 | 30億1千万円 |
貯金残高 | 1636億5千万円 |
長期共済保有高 | 5739億9千万円 |
主な農畜産物 | 米、麦、大豆、アスパラガス、キャベツ、イチゴ、ナス、トマトなど |