「加賀丸いも」をブランド化 省力化進め商品開発も多彩に
JA根上は石川県南部に位置する能美市根上地区を管内とし、手取川扇状地帯の膨軟な土質と霊峰「白山」からの豊かな用水を利用した能美市特産ブランドヤマノイモ「加賀丸いも」や「コシヒカリ」「ゆめみづほ」「ひゃくまん穀」などの米や大麦の生産が盛んに行われており、特産品を使用した加工品も販売されています。
省力化技術の導入で「加賀丸いも」生産性向上
「加賀丸いも」の栽培適地は、1934年の手取川の大洪水によって、川砂と粘土質の土が適度に混ざり合った能美市、小松市の一部の水田に限定されています。粘り気の強さが特長で、日本料理をはじめ、高級和菓子などの高級食材として一定の評価を得ていましたが、認知度は十分とは言えない状況でした。
2013年には「加賀丸いも生産100周年」を記念するイベントを開催し、生産振興とブランド化に本格的に取り組み始めました。16年9月には国の地理的表示(GI)保護制度を取得し、18年から最上級品質のプレミアム商品の初競りを開催しました。22年8月には県の特色ある農林水産物として「百万石の極み」にも認定され、徐々に知名度も向上。全国各地から注文をいただいています。
また、省力化の取り組みとして畝立て・施肥・マルチの作業を同時に行う「高畝成形機」や「エンドウネットを活用した簡易つる巻き技術」などの省力化技術の導入による生産性向上にも取り組んでいます。
21周年を迎えた根上屋「ごはんば~が」
02年にJA特産品「ごはんば〜が」の商品開発を手掛けてから今年で21年を迎えました。開発のきっかけは、JA根上加工部会メンバーのお孫さんの「白いごはん、好きじゃない」というひと言から。加工部会の皆さんが「若者にもなじみ深いハンバーガー風なら、おかずと一緒にごはんを食べてもらえるのでは」という発想から、商品開発が開始しました。
地元食材を使用した13種類の手作り「ごはんば〜が」を販売しています。また、「加賀丸いも」を使用した「ボールコロッケ」「とろ〜り焼き」なども販売しています(商品はすべて冷凍食品です)。
JA根上(石川県)
概要 |
2022年12月31日 現在 |
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正組合員数 | 839人 |
准組合員数 | 1635人 |
職員数 | 34人 |
販売品取扱高 | 2億2千万円 |
購買品取扱高 | 11億4千万円 |
貯金残高 | 411億9千万円 |
長期共済保有高 | 643億2千万円 |
主な農産物 | 米・大麦・加賀丸いも |