JAズームイン
京都府
JA京都市
2023年12月11日(vol.1057)
伝統文化の京野菜と都市農業を JA京都市版GAPで守る
JA京都市の管内である京都市の中心部では都市型農業が行われ、寒暖差のある盆地由来の自然の中で京野菜「賀茂(かも)なす」「九条ねぎ」「堀川ごぼう」「聖護院(しょうごいん)だいこん」などが生産され、伝統京野菜発祥の地が多くあります。
農業の形態は、代々受け継がれてきた高い生産技術を持ち少量多品種の農産物を生産する家族経営体が中心となっています。
独自基準の承認制度で安全・安心な農産物
京都市では生産者が千年の都で継承してきた伝統京野菜を京都市民に直接販売する「振り売り」文化があります。
現在では市場・スーパー・個人直売所や自動販売機での販売が増加しています。
そのような中、適切な生産管理・環境や近隣への配慮を行い、安全で安心な農産物作りを支援し、消費者選好に見合った販売活動につなげるため、2018年に京都市と共に野菜・果樹を対象にJA京都市版GAP(独自基準)承認制度を開始しました。
現在では127人425圃場(ほじょう)の承認を行い、出荷農産物にGAPマークをつけPRしています。
文化遺産の会場で夏・秋に農産物品評会
60年前からJA主催の農産物品評会を開催し、現在では夏季農産物品評会を北野天満宮、秋季農産物品評会を平安神宮で開催しています。
多いときは1000点以上の出品があり、特別賞を目指す生産者の技術向上と共に、京都市内の生産者の高い技量が反映される各種の農産物が文化遺産に集まります。その光景はまるで芸術的な工芸作品のようです。
出品された農産物は、その場での即売会やJAが主催する「京ベジフェスタ」などで販売し、市民に都市的環境で栽培した京都市産農産物の素晴らしさを知ってもらう機会となっています。
JA京都市(京都府)
概要 |
2023年3月31日 現在 |
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組合員数 | 2万792人 |
職員数 | 217人 |
販売品取扱高 | 4千万円 |
購買品取扱高 | 7億1千万円 |
貯金残高 | 2446億1千万円 |
長期共済保有高 | 4435億5千万円 |
主な農産物 |
京野菜 (九条ねぎ、賀茂なす、金時にんじん) |