県オリジナル品種のＰＲに一丸

世界一高価なブドウ「ルビーロマン」、大きく甘い梨「加賀しずく」

　石川県本部は生産者、県、JAと連携し、県オリジナル品種のブランド力向上に取り組んでいます。夏から秋にかけて、ブドウの「ルビーロマン」と梨の「加賀しずく」が旬を迎えます。「ルビーロマン」は14年、「加賀しずく」は16年の歳月をかけて県が育成しました。

厳しい出荷基準、管理も徹底

　「ルビーロマン」は今年で市場デビュー16年目となり、世界一高価なブドウとして、国内外で知名度が高くなっています。今年の初競りでは過去最高値の1房160万円の値がつき、台湾の富裕層向けスーパーで販売されました。

　「加賀しずく」は今年で市場デビュー7年目を迎え、生産量は順調に増加。今年の生産量は60tを目指しています。今年の初競りでは過去最高値の1箱6玉17万円の値がつき、県内での知名度も高くなっています。

　「ルビーロマン」と「加賀しずく」は共に厳しい出荷基準と関係者らの徹底した栽培・出荷・流通管理によって、その価値を高め、守っています。

県内外でトップセールス

　馳浩県知事と生産者らによる試食イベントを8月24日、金沢駅で実施しました。試食イベントは4年ぶりで、「加賀しずく」の生産量が伸び、今年から本格的に首都圏での出荷が始まったことを受け、初めて「ルビーロマン」と合同で行いました。「ルビーロマン」を食べた人からは「大きい。果汁がすごい（多い）」、「加賀しずく」を食べた人からは「初めて食べた。甘い」と喜んでいただき、大変好評でした。また、地元の方や観光客がお土産などで購入する姿も見られました。

　８月31日には東京都中央卸売市場大田市場で馳知事、西沢耕一運営委員会会長、末政満県本部長によるトップセールスを行い、「ルビーロマン」と「加賀しずく」をPRしました。市場関係者らが今年の出来を確かめて、首都圏での注目度の高さとさらなる認知拡大に期待が高まりました。

　今後も関係各所と連携を強化し、県内外での石川県オリジナル品種の認知度向上と地位確立に向けて取り組んでいきます。