リンゴ販売懇談会で集荷目標など報告

4年ぶりに開催、全国の取引会社や県・JA代表らと意識統一

　青森県本部は8月22日、弘前市で「2023年度りんご販売懇談会」を4年ぶりに開催しました。23年産は系統集荷765万箱（1箱20kg、前年産比28万箱増）、販売計画は1250万箱（1箱10kg、前年産比15万箱増）に設定しました。

　販売懇談会には全国の取引会社や県関係者、JA代表者ら約230人が出席し、計画達成に向けて意識統一を図りました。

　重点取り組み事項として、生産面では高品質安定生産に向けた栽培管理の徹底と高密植わい化栽培などの省力栽培の導入による生産基盤の維持を挙げました。販売面では、品種構成の変化と労働力不足に対応した集荷・選果体制を構築し、業務加工需要への対応強化と輸出の維持拡大に努め、共販の拡大、生産農家の所得向上に取り組むこととしました。

　県本部運営委員会の雪田徹会長は「本県のリンゴを取り巻く環境は、生産基盤の脆弱（ぜいじゃく）化や物価高騰による消費の停滞、2024年問題など早急な対応が必要になっている」と課題共有を求めるとともに、「消費地と産地が一体となって施策を進め、有利販売と組合員所得の向上に取り組む」と意気込みました。