【上海特集】5・6月に食品・農業関係イベント ゼロコロナ政策明けで多数の中国関係者
日本産売り込み、肥料原料調達へ情報交換も
全農(上海)貿易有限公司が5月から6月にかけて現地中国で参加したイベントと活動について、“全農上海特集”として紹介します。
国際食品展示会「SIAL上海2023」
5月18~20日に上海で開かれた中国最大規模の国際食品展示会「SIAL上海2023」に出展しました。昨年はゼロコロナ政策のため、開催中止となりましたが、2年ぶりに開かれた本展示会には、世界67カ国から約4500社が出展し、38の海外視察代表団を含めた12万人以上が来場しました。
JA全農インターナショナル(株)からは輸出担当者が4年ぶりに中国に出張。新潟、石川、三重県産米のほか、JAわかやまのジンジャーエール、(株)ジェイエイフーズおおいたのかぼすハイボールシリーズなど多くの加工品を展示して、試飲・試食を通して来場者にPRしました。また期間中、農林水産省が上海市内で開催した中国輸出支援プラットフォームの立ち上げ式に参加し、展示会場でも関係者との意見交換を行いました。
中国国際農業用化学品・植物保護展覧会(CAC)
5月23~25日に上海で開かれた「中国国際農業用化学品・植物保護展覧会(CAC)」を視察して、中国の各肥料メーカーと面談しました。同時期に欧州で国際肥料協会の総会が開催されたため、大手メーカーは分担して参加していました。展覧会は昨年ロックダウンで見送りとなったため2年ぶりの開催となり、中国国内から大勢の業界関係者が集まりました。
肥料農薬や農業機械、種子関連を含め10万平方メートルの会場に1775社がブース出展。当社は、全農が出資しているリン酸肥料工場の親会社である「瓮福集団」の関係者など肥料原料メーカーと打ち合わせを行いました。各社の生産状況のほか、各地の輸出制限に関する情勢交換を行い、肥料原料の安定調達につなげるため、最新の情報を収集しました。
日本食品展示商談会
6月8日に北京で開かれたJETRO北京と北京フード会などが主催する「日本食品展示商談会」に参加しました。ゼロコロナ政策が明けてから初めて本格開催されたBtoB(企業間取引)商談会となり、会場は食品販売代理商、飲食店、流通関係者など過去最多の1000人以上の来場者で大にぎわいとなりました。
全農北京事務所のほか、農林中金北京事務所からも現場対応のサポートを得て、コロナ禍で上海からなかなか手が届かなかった華北地区への本格営業の足掛かりとなりました。日本産米や酒類・飲料など多くの引き合いがあり、有意義な商談会となりました。また、ブースではSIAL上海と同様に、石川佳純さんが出演する全農テレビCM「つながる食卓(中国語字幕付き)」を放映し、多くの注目を集めました。