オフィスやホテルで手軽に「伊勢茶」を
販路拡大へティーバッグ個包装
ライフスタイルの多様化や各種飲料の進展などにより、茶の消費量は減少傾向にあります。三重県本部は、全国第3位の県産ブランド茶「伊勢茶」を手軽に味わってもらい、消費の喚起・拡大につなげようと、ティーバッグを個包装した一煎パックを新たに開発しました。
需要拡大と定着に向けて宿泊施設での導入も
ティーバッグの原料茶は一番茶を使用しており、2、3煎目までおいしく飲んでいただけます。ペットボトル商品と比べてコスト面でもメリットがあります。また、脱ペットボトルやマイボトル運動など持続可能な開発目標(SDGs)の取り組みにもつながります。
オフィスや各種施設での利用をはじめ、企業での福利厚生やノベルティグッズとしての活用などを想定し、多角的な視点での需要拡大と定着に向けて取り組んでいます。
現在、県内ホテルの客室で導入され、利用客に「伊勢茶」のおいしさや魅力を発信しています。これまで県内ホテル・旅館でのもてなし用の茶は県外産が多かったこともあり、「伊勢茶」ティーバッグは特に県外利用客からの評判が上々で、今後さらに他の宿泊施設での導入が予定されています。
専用ボックスで設置型販売サービス
このティーバッグを活用し、オフィスや各種施設で手軽に1パックからキャッシュレス購入できる設置型販売サービス「伊勢茶PayBox(ペイボックス)」をこのほど開始しました。
初期導入費は無料で、申し込むと20パック入りの専用ボックスが届きます。オフィスや施設に設置後、利用時にボックス記載の電子決済サービス「PayPay」のQRコードをスマートフォンで読み取り、代金を支払う仕組みとなっています。現在、県内のオフィスやキャンプ場施設などで導入されています。
今春から、この専用ボックスごと購入でき、企業の福利厚生などで利用できるタイプの「伊勢茶Box」も「JAタウン 三重の味自慢」で販売中です。
今後も行政や関係団体などと連携し、さまざまなシーンでの茶の楽しみ方を提案しながら、「伊勢茶」のいっそうの普及拡大に取り組んでいきます。