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JA岡山

稲作安定へGIS地図システム 「1日農業バイト」で労働力確保

 JA岡山は岡山県南部に位置し、瀬戸内海沿いの温暖な気候を生かした、多種多彩な農作物の生産が行われています。中でも、白桃をはじめブドウのマスカット、ピオーネなどの果物は全国でも有数の産地です。

 JA事業では、地域営農振興の指針として策定した「JA岡山営農振興計画 〜農家のために!地域のために!未来へつなぐ地域農業の実現をめざして!〜(2022〜24年度)」に基づき、農畜産物の生産振興、販売戦略の強化と販売体制づくり、営農指導体制の充実に取り組んでいます。

センシング技術も活用 農地情報を「見える化」

 JAでは、GIS地図システムとセンシング技術活用による安定多収技術の確立と普及拡大に取り組んでいます。GIS地図システムは、水田の作付け状況や農作業の進捗(しんちょく)など営農に必要な情報を一括管理できるシステムです。管内4市町の農地情報を電子地図上に「見える化」することで、管理業務や農作業の効率化につなげています。

 圃場(ほじょう)ごとの作業実績や、農薬の種類、施肥量などを入力することで、「いつどこで、何を育て、どんな作業をしたか」を確認することができます。

 ドローンによるリモートセンシング(遠隔観測)も導入しており、水稲の出穂時期にドローンを飛ばして葉色解析で生育状況の空撮映像をサーバーに蓄積しています。生産者は画像を基に生育がいまひとつの箇所に絞って施肥することで、肥料使用量を低減できます。

 現在は試用運転中ですが、利用者の意見を反映し、来年度以降正式なサービスを開始します。

リモートセンシングを行うJA職員
農地データが項目ごとに色分けができ、必要なデータが瞬時に分かる

 

農業用求人アプリで幅広い世代から応募

 労働力確保のツールとして、農業用求人アプリ「daywork」の利用を生産者に提案しています。同アプリの「1日農業バイト」は、スマートフォンなどで簡単に登録でき、1日単位で農業アルバイトの募集・応募が可能です。会員登録をした人がやりたい仕事を選び、生産者が受け入れる仕組みで、学生や休日を有効活用したい社会人など幅広い世代から利用されています。

 今後は管内全域の生産者に登録していただき、農繁期の労力軽減や面積拡大につなげていくための新しい手段として活用されることを期待しています。

サニーレタスの植え付けを行う「daywork」利用者
 

JA岡山(岡山県)

概要 2022年3月31日現在
正組合員数 2万6283人
准組合員数 2万7337人
職員数 949人
販売品取扱高 98億8千万円
購買品取扱高 38億4千万円
貯金残高 5599億4千万円
長期共済保有高 1兆2496億1千万円
主な農畜産物 米麦、桃、ブドウ、千両なす、黄ニラ、梨

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