JAズームイン
愛媛県
JAにしうわ
2022年9月5日(vol.1010)
トップ産地を支える みかんアルバイター 北海道・沖縄のJAと産地間の連携強める
JAにしうわは愛媛県の南予北部に位置し、九州に突出した45kmの長さを有する日本一細長い佐田岬半島と、その基部の八幡浜市・伊方町・西予市三瓶町からなるミカン産地です。先人が築いた石垣造りの段々畑や11〜12月の最盛期に見られるミカン色に染まった山々は西宇和産地の象徴ともいえます。全国トップクラスの温州ミカンを生産するため、マルチ被覆や土壌改良など日々、栽培努力を惜しまず、高品質果の安定生産、精品率の向上に取り組んでいます。
繁忙期の労働力を確保 コロナ禍も乗り切る
見渡す限りの山がミカン色に染まる11〜12月。繁忙期の労働力不足を補うため、JA管内には収穫や運搬などの農作業を行う「みかんアルバイター」という強い味方が集結します。コロナ禍で迎えた2020年度の繁忙期は、県内外からの労働力確保が心配されましたが、約480人を受け入れ。徐々に口コミで広がり、21年度は約680人を受け入れました。
期間中はホームステイやシェアハウスなどで生活。伊方町の町見雇用促進協議会は21年10月下旬、旧加周保育所を女性専用の宿舎に改装工事をして受け入れ体制を充実させました。JAは生産者をサポートして人手を確保し、産地の維持と活性化に取り組んでいます。
3JAの作業を応援 年間働ける体制に
2018年2月、繁忙期が異なることを生かして北海道のJAふらのと沖縄県のJAおきなわの2JAと産地間連携協議会を設立しました。1年間を通して、アルバイターに3JA間での作業を促して、各産地の労働力不足を補っています。
JAにしうわは、かんきつ産地を未来永劫(えいごう)に発展させる責務を果たすため、かんきつ経営を盛り上げ、産地の維持・活性化に貢献、さらに担い手の育成や労働力確保で生産者を支援していきます。
JAにしうわ(愛媛県)
概要 | 2021年3月末現在 |
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正組合員数 | 5243人 |
准組合員数 | 5783人 |
職員数 | 449人 |
販売品取扱高 | 162億6千万円 |
購買品取扱高 | 47億3千万円 |
貯金残高 | 1546億4千万円 |
長期共済保有高 | 3320億8千万円 |
主な農畜産物 | 温州ミカンなど かんきつ類 |