庄内産園芸特産物の規模拡大とブランド化に向け一丸
山形県のJA庄内たがわは、広大な稲作地帯「庄内平野」での水稲栽培、地形の高低差や気候を利用した野菜・果樹の生産を盛んに行っている他、100年以上の歴史を持つ「庄内柿」は県内生産の約8割を占める主要産地となっています。地域と共に「豊かな農(みのり)」「豊かな生活(くらし)」「豊かな大地(つち)」を実現するため、期待と信頼に応える新たなJAを目指しています。
関係機関と緻密に連携 「庄内柿」を有利販売
JA庄内たがわ庄内柿生産組織連絡協議会・全農山形県本部・庄内柿振興協議会が緻密に連携し、「庄内柿」の知名度向上と有利販売を図り消費宣伝や産地周知に力を入れています。例年、主要取引先である北海道の市場担当者を招き、園地視察と意見交換会を実施し、栽培指導・販売方針の検討につなげています。情報交換を一層密にし、高品質・計画的出荷と企画販売の拡大に努めるとともに「安心・安全・信頼」を消費者に伝える「産地の顔が見える」消費展開を行っています。
画像選果機導入による栽培規模拡大と労力軽減
県内有数のキュウリ産地・鶴岡市櫛引地域では令和3年3月に総面積約90aの新規キュウリ団地が完成し、栽培規模拡大による出荷調製作業での労力軽減を実現するため、櫛引地域のJA青果物集出荷所に画像選果機を導入。自動で等階級別に選別できる機能の他、箱詰めや品質チェックが行われる搬送ラインも設けています。8年度までに出荷量400tを目指しています。
芳醇な月山ワイン全国へ発信
出羽三山の霊峰「月山」の麓特有の気温差を利用し加工用ブドウを栽培しています。JAオリジナルワイン「月山ワイン」の加工に着手し、その味わいは全国で高評価を得ています。月山ワイン山ぶどう研究所では、フルーティーな甘い香りが特徴の「マスカットベリーA」を使用したワイン「ソレイユ・ルバン ベーリーAフリッザンテ」を新発売。また、一升瓶ワイン「村民還元」(白・ロゼ)を7年ぶりに再発売するなど、食卓へ彩りをお届けしています。
JA庄内たがわは、これからも生産者と連携しながら特産品の有利販売とブランド化を目指した取り組みを続けていきます。
概要 | 令和3年3月31日現在 |
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正組合員数 | 1万1287人 |
准組合員数 | 7434人 |
職員数 | 420人 |
販売品取扱高 | 125億2千万円 |
購買品取扱高 | 37億1千万円 |
貯金残高 | 1153億7千万円 |
長期共済保有高 | 4275億2千万円 |
主な農産物 | 米、柿、花卉、シイタケ |