JAズームイン
山梨県
JAフルーツ山梨
2022年2月21日(vol.989)
山梨を代表する果樹の一大産地 安定した果物生産で販売高増加
JAフルーツ山梨は、山梨県の北東部に位置する山梨市・甲州市・笛吹市の一部を管内とするJAです。県下8JA構想の一環として、東山梨地区の10JAが合併し、2001年2月1日に発足しました。
農産物の巨大供給基地として期待
管内は、全国的にもまれな落葉果樹日本一、フルーツ王国山梨の中でも果樹の一大産地となっています。県下の果樹生産量の5割近くを占めており、桃やブドウなどを中心に、スモモや柿、サクランボなどを主体に生産しています。立地を生かした桃やブドウの施設栽培や、地域特性による多くの商材と長期にわたる販売が可能な広域的産地形成がなされ、農産物の巨大供給基地として期待されています。
高品質生産で販売高増加
同JAは、2021年度の販売高が初めて180億円を突破しました。他産地に比べて生育期や収穫期に自然災害が少ないことに加えて、1年を通した生産者のたゆまぬ努力により、安定した果物生産ができ、計画通りの数量を確保することができました。
また、「シャインマスカット」など、市場・仲卸・消費者から引き合いが強い有望品種への改植を推奨したことや、営農指導員が生産者に栽培方針を徹底するよう指導したことが高品質生産につながりました。さらに、JAが統一販売することにより、高単価で市場と取り引きできたことも販売高増加の原動力となりました。
直売所で旬の青果物を販売
地域住民はもちろん、県外の観光客からも人気が高いフルーツ直売所八幡店・勝沼店には、700人を超える出荷登録者が「国消国産」を合言葉に、採れたて野菜や旬の果物を出荷しています。新鮮な野菜やJAの果物がお得に購入できるため、開店前には長蛇の列ができるほどにぎわいを見せています。売上高も右肩上がりで、両店合わせて5億5千万円となりました。
JAフルーツ山梨(山梨県)
概要 | 令和4年1月31日現在 |
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正組合員数 | 7257人 |
准組合員数 | 3230人 |
職員数 | 365人 |
販売品取扱高 | 180億5千万円 |
購買品取扱高 | 57億9千万円 |
貯金残高 | 1123億1千万円 |
長期共済保有高 | 4148億円 |
主な農産物 | 桃、ブドウ、スモモ、サクランボ、枯露柿、キウイフルーツ |