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JA兵庫六甲

育苗施設刷新で分業化を図り営農継続につなぐ「苗半作の想い」が農業生産の一端を担う

 JA兵庫六甲は、神戸市、芦屋市、西宮市、尼崎市、伊丹市、川西市、宝塚市、三田市、猪名川町からなり、都市部から緑豊かな農村地域まで幅広く、その地域の特色を生かした新鮮な農畜産物が数多く生産されています。キャベツやトマト、イチジクなど多種多様な野菜・果物が栽培され、近年は葉物野菜を中心に生産を行っています。

全国1、2位を争う多品目苗栽培

 「JA兵庫六甲園芸育苗施設」は、管内の野菜や花きを80品目以上管理しています。品種も含めると数百種類以上になり、管理する品目の多さでは日本でも1、2位を争う育苗センターです。

 品目が多いのは、生産者が種を持ち込み、苗を育苗するフルオーダー制を取っているためです。育苗中も生産者からの「こんな苗にしてほしい」という要望を聞きながら管理しています。

育苗センター
生産者の要望に合わせ育苗

 ムービングベンチシステムで生産能力が1.5倍に

 同施設は2019年度にハウス4棟(広さ約3600平方メートル)を新たに建設しました。温度や湿度、日射量などのセンサーを備え、通気口やカーテン、冷房装置などの自動制御が可能です。各棟を運搬用レールでつなぐムービングベンチシステムを整備したことで、従来の1.5倍の生産能力となり、育苗トレイの最大管理苗枚数を2万2000枚まで拡大できました。最盛期には、1日当たり約1500枚播種(はしゅ)し、地域農業の拠点となっています。

ムービングベンチシステム
野菜や花きを80品目以上管理

 効率的な農業生産の拡大で営農継続につなぐ

 今後はさらに、管内の都市・農村地域に合ったさまざまな生産者からの苗需要に応え、「苗半作の想い」をもって良質な苗生産を行っていきます。農業生産の一端を担うことで農業の分業化を進め、効率的な農業生産の拡大を目指していきます。

 
 
JA兵庫六甲(兵庫県)
概要 令和3年3月31日現在
正組合員数 3万857人
准組合員数 9万6511人
職員数 1134人
販売品取扱高 151億7千万円
購買品取扱高 34億5千万円
貯金残高 1兆5130億6千万円
長期共済保有高 2兆342億7千万円
主な農産物 米、肉牛、軟弱野菜、 キャベツ、トマト、黒大豆(エダマメ)、 梨、イチジク、花き

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