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JA東京むさし

「あなたのとなりが産地です」 都市農業における地産地消の推進

 JA東京むさしは東京都のほぼ中央に位置し、武蔵野市・三鷹市・小金井市・小平市・国分寺市の5市をエリアとしています。管内の人口は約78万人。大きなマンションの隣に畑、という光景も珍しくありません。地域農業への理解を深めてもらうため、さまざまな取り組みを行っています。

農産物販売所や学給で地元野菜を提供

 市民に新鮮で安全安心な地場産農産物を提供するため、5市にファーマーズ・マーケット「ムーちゃん広場」を設置し、年中無休で営業しています。2021年6月にはJR三鷹駅前に農産物販売所「ボン・マルシェ・プラス」もオープン。夜7時までの営業で、日中に直売所を利用できない客層にも好評です。各市で学校給食への地場産農産物の供給にも取り組んでおり、小平市の20年度の地場産導入率は30.1%。生産者にとっても重要な販路となっています。

「ムーちゃん広場」のロゴマーク
新鮮な地場産農産物が並ぶファーマーズ・マーケット「ムーちゃん広場」
学校給食用の農産物を納品する生産者(左)と受け取るJA職員

 21年7〜10月には、地場産果物が抽選で当たる懸賞品付きの定期貯金を発売しました。信用事業を通じて都市農業をPRするとともに、農業者の所得増大につなげることが目的です。第1弾は小平市産の梨を、第2弾は三鷹市産のキウイフルーツを抽選でプレゼントしました。

地場産果物を抽選でプレゼントした「むさしの恵み定期貯金」
 

准組合員とのつながりも強化

 准組合員向け広報誌「かわせみ通信」の発行や直売所運営審議会への准組合員の参加など、准組合員とのつながりを強化しています。20年度には准組合員の愛称を「東京むさし JAパートナー」と定めました。愛称は自らも准組合員である職員から募集。地域農業振興の応援団として、これまで以上に親しみと関心を持ってJAに関わってもらいたい、との思いを込めました。

 これからも各事業の充実を図り、「農」を基にしたまちづくりの実現と都市農業の発展に取り組んでいきます。

決定した准組合員の愛称を紹介する役職員
 
JA東京むさし(東京都)
概要 令和3年3月31日現在
正組合員数 3071人
准組合員数 2万5316人
職員数 479人
販売品取扱高 9億2千万円
購買品取扱高 7億4千万円
貯金残高 4967億3千万円
長期共済保有高 7353億2千万円
主な農産物 野菜、果物、花き、植木、卵

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