組合員の良き相談相手となるために組織全体で相談業務に取り組む
JA大阪東部は、1989年4月に大東市3JAと四條畷市2JAの5JAが合併し発足しました。大阪府の東部に位置し、生駒山の麓に本店を置く都市型のJAです。
相談業務からつながる宅地等供給事業
世代交代などによる組合員の農業離れから、都市型JAでは農協離れが問題視されています。同JAでは現状を客観的・具体的に把握し、今年度から正式に相談業務の体制作りに取り組んでいます。
経験豊富な渉外担当者が相談業務活動を行うこれまでの体制では、人事異動などにより満足度の高いアフターフォローの提供が難しかったのですが、組織全体で相談業務に取り組む体制を整えたことで、組合員の満足度向上を図りました。(図1参照)
具体的には、組合員が手に取りやすい小冊子「相談業務のご案内」を作成し、気軽に相談いただける環境を作りました。(図2参照)
次に、支店長を相談業務のマネージャーとして位置づけ、容易に進捗(しんちょく)状況の管理・把握をするため「ヒアリング」から「相談内容の解決方法提案」まで5段階のステップで記入できるシートを作成しました。
所有不動産の周辺環境や、組合員の資産継承に対する思い、次世代組合員の意見を総合的に把握したうえで、JAの系統施行による住宅建設の提案を行っています。
当JAでは、組合員の資産管理とよりよいまちづくりを目指し、面整備事業の跡地や未利用地などの有効利用を図り、住環境に優れた個人住宅・賃貸住宅・流通店舗などの建設相談から運用相談・施設管理まで、組合員の意向に沿った資産活用と地域住民との融和のとれる系統施行に取り組んでいます。
花卉(き)事業の展開
地場の花を取り入れ供花の製造・販売を行っており、1年を通して1日平均700束、彼岸や盆の繁忙期は1日平均1000束ほど出荷しています。花卉事業の強化の取り組みとして、2020年4月より個人宅への注文配達、同年12月より協同組合の連携を利用して府内JA直売所へ供花などの供給を行い、販路拡大を図っています。
概要 | 令和3年3月31日現在 |
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正組合員数 | 895人 |
准組合員数 | 4972人 |
職員数 | 81人 |
販売品取扱高 | 2千万円 |
購買品取扱高 | 2億5千万円 |
貯金残高 | 1037億7千万円 |
長期共済保有高 | 2018億1千万円 |
主な農産物 | 米 |