地域生産振興と生産者の所得増大へ JAベジマルファクトリー(株)設立
JAみえなかは、全農との共同出資によるカット野菜工場「JAベジマルファクトリー(株)」を設立し、2021(令和3)年4月1日から操業をスタートしました。
前身の「ベジマルファクトリー」は06(平成18)年、地域生産振興と生産者の所得増大を目的に、旧JA三重中央直営のカット野菜工場として設立。地元産を中心とした国産野菜を100%使用し、安全・安心なカット野菜として加工し販売してきました。
全農とタッグを組むことで、今までの製造・販売技術を最大限に生かしつつ、広域的な原料調達・製品販売力を発揮し、生産から販売までのより強固な一貫体制を構築していきます。
生産者の所得増大に努める
同社はJAみえなか加工野菜生産部会76人(21年3月末現在)と加工用野菜の出荷契約をしています。20年度はキャベツ、タマネギを中心に1133tの取り扱いがあり、年々、増加しています。
今後も管内を中心に加工用野菜の取扱量を拡大し、生産者の経営安定を図ります。
新商品の開発に力を注ぐ
営業担当者は、ドレッシングメーカーや容器メーカーなどと協議し、消費トレンドに合わせて随時商品開発を行っています。パッケージサラダやカップサラダの他「スチーム温野菜」「スープ野菜」「旬野菜シリーズ」など新しい商品を開発しています。忙しい毎日をお手伝いする食卓の1品や、特別な日にぴったりな商品など、変化するライフスタイルにマッチした商品作りを目指しています。
ダイバーシティへの取り組み
同社では、従業員117人(パート、出向、派遣各社員などを含む)が勤務しています。従業員のほとんどが地元の方で、年齢層は10代から70代と幅広く、大半が女性で元気に活躍しています。また、国際社会貢献の一環として、インドネシアから技能実習生を受け入れています。
SDGsに取り組む
20年度には、排水処理施設を新築しました。この施設は、加工する際に発生する生ごみをペースト状にし、バクテリアによる分解で水にすることができます。排水処理をすることで、環境に優しく持続可能な管理につなげています。
今後、県内はもちろん中部・近畿方面まで、販路拡大に力を入れていきます。全農と連携して生産振興と販売力を強化し、さらなる生産者の所得増大と地域の活性化に向けて取り組んでいきます。
概要 | 令和3年4月1日現在 |
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正組合員数 | 1万6076人 |
准組合員数 | 1万6339人 |
職員数 | 841人(うち正職員645人) |
販売品取扱高 | 60億7千万円 |
購買品取扱高 | 49億9千万円 |
貯金残高 | 4334億2千万円 |
長期共済保有高 | 8931億7千万円 |
主な農産物 | 米、キャベツ、ブロッコリー、ナバナ、モロヘイヤ、梨、イチジク、イチゴ、茶、松阪牛など |