JAズームイン
JAえひめ未来
2021年8月30日(vol.971)
特産品の独自販売で農家所得向上 地域に根差したJA目指す
JAえひめ未来は、2020年11月1日にJA新居浜市とJA西条が合併し誕生しました。
愛媛県新居浜市(別子(べっし)山を除く)と旧西条市を区域としています。新居浜地区は1691年の別子銅山の開坑によって繁栄した四国屈指の臨海工業都市で、北は瀬戸内海、南は四国連峰に隣接しています。西条地区は西日本最高峰の石鎚山と瀬戸内海を有する自然豊かな地域で、うちぬき水は名水百選に選ばれており「水の都」と言われています。
特産品「絹かわなす」「春の七草」 ブランド米「新居の恵み」
「絹かわなす」は名水百選に選ばれた西条のうちぬき水と瀬戸内の気候が育んだ大ぶりのなすで、皮と果肉がとにかく柔らかく、果肉はジューシーで甘みがあります。栽培が難しく、県内でも西条地域だけで作られていました。現在は同JAの登録商標になっています。
「春の七草」は、関西圏を中心に北海道から沖縄まで出荷しており、全国的にも有数の産地です。
また、農業者の所得増大につなげるとともに、消費者に安全・安心でおいしいお米を届けたいと、ブランド米「新居の恵み(にいのめぐみ)」の生産・販売をしています。品種は「コシヒカリ」「ヒノヒカリ」「にこまる」の3品種で、品質保持のためJAが育てた苗だけを使います。契約農家は栽培指針に基づき徹底した肥培管理を行い、指定の有機質肥料を使い、低農薬で栽培します。生産者と一体となって栽培し、JAが直接買い取りブランド米として独自に販売することで、農家の所得向上につながっています。
食農教育やイベントで地域交流
小学校を対象にした食農教育やイベントなど地域の皆さんとの交流も積極的に行っており、皆さんとのつながりを大切にしています。
地域に根差したJAとして、組合員や地域の皆さんに「合併してよかった」と思っていただけるよう、全事業に全力で取り組んでいきます。
JAえひめ未来(愛媛県)
概要 | 令和2年3月31日現在 |
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正組合員数 | 5858人 |
准組合員数 | 1万8311人 |
職員数 | 388人 |
販売品取扱高 | 23億1千万円 |
購買品取扱高 | 11億3千万円 |
貯金残高 | 1531億4千万円 |
長期共済保有高 | 3289億3千万円 |
主な農畜産物 | 米・麦・イチゴ・サトイモ・ソラマメ・キュウリ・ミカン・カボス・豚・鶏卵・絹かわなす・七草・ホウレンソウ・長ネギ・タマネギ |