TACパワーアップ大会2020開催
意欲・活動レベルの向上へオンラインで役割を共有
全農は1月14日、東京・大手町のアグベンチャーラボ(AgVenture Lab)で「TACパワーアップ大会2020」を開きました。新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から今年度はオンラインで開催し、優れた取り組みを展開するJA・TACの表彰や事例発表を実施。取り組み意欲や活動レベルの向上に向け、担い手や地域の課題解決に向き合うTACの役割を広く共有しました。
4JAとTAC9人、TAC通信2JA、 トップランナーズ2JAを表彰
今大会は、「出向く態勢の強化とJAの総合力の発揮」、「環境変化に柔軟に対応するTAC活動の実践」、「TACのネットワーク強化」をテーマに、活動表彰や取り組み事例発表などを行いました。この様子はYouTube Liveで全国に配信しました。
全農の菅野幸雄会長は冒頭のあいさつで、「担い手からの要望が多様化、専門化しており、TACには地域農業のリーダーとしての役割も期待されている」、「地域農業のリーダーづくりに積極的に取り組み、全国のTACがよりいっそう活躍できるよう最大限支援していく」と述べました。
表彰式では、全農会長賞のJAぎふをはじめ4JAを表彰した他、TAC表彰では9人、担い手向けTAC通信表彰では2JAを表彰しました。また、過去の大会で全国表彰を3回以上受賞し、TACの活動を高いレベルで継続しているJA新いわて、JAふくおか八女については、TACトップランナーズJAとして表彰しました。
スマート農業の展開や労働力確保など取り組み報告
事例発表では、いずれもTACの出向く活動を起点に、JAグループの総合力を発揮している取り組みが報告されました。具体的には、「Z-GIS」などスマート農業支援ツールの提案による栽培・圃場(ほじょう)管理の効率化や、担い手や実需者のニーズに沿った生産振興・新規作物の導入提案、労働力確保に向けたマッチング支援、「農家手取り最大化」の実践など、コロナ禍の中で担い手や地域が抱える課題の解決に向けた多様な取り組み事例が発表されました。
受賞TACに加え石川選手からのメッセージも
受賞者によるメッセージ動画も放映。受賞TACが日頃の活動に対する思いやこだわり、全国のTACへのメッセージを発信しました。全農所属の卓球女子日本代表・石川佳純選手から全国のTACへのメッセージ動画も届きました。動画では日頃の活動への激励と、担い手とともに日本農業をさらに盛り上げてほしいとのエールが送られました。最後は全国の視聴者をリモートでつなぎ、会場のスクリーンに投影して大会を締めくくりました。
全農は今後もTACの取り組みを全力で支援し、全国のTACの力を結集して担い手や地域の課題に応えていきます。