JAズームイン
徳島県
JA徳島北
2018年3月19日(vol.836)
コウノトリと共生の農業推進 「れんこん」をブランド化
JA徳島北は徳島県の北東部(鳴門市)に位置し、東は渦潮で有名な鳴門海峡、西は香川県との境界である阿讃山脈の麓に面しています。
農薬・化成肥料5割減 特別栽培がスタート
平成28年、兵庫県立コウノトリの郷公園から放鳥されたコウノトリのペアが管内に飛来して営巣を始め、平成29年6月、兵庫県豊岡市の周辺以外では全国初の自然繁殖に成功し、3羽が巣立ちました。
鳴門市は「幸せを運ぶ鳥」コウノトリが選んでくれた地として、官民を挙げての環境づくりやPRを行っており、JA徳島北はより環境に配慮した農法に取り組んでいます。主力品目であるレンコン圃場はコウノトリの餌場となるため、野生動物が生息できる環境を整えることを優先課題として、レンコンの特別栽培(農薬・化成肥料を慣行比5割減)にかじを切り、コウノトリとの共生を進めています。
鳴門市は農業振興と地域活性化を目的に、環境にやさしい取り組みから生産される農産物などに対して、「コウノトリおもてなし」ロゴマークを作成し、平成29年8月からブランド認証を開始しました。そして、同ブランド認証農産物の第1号として特別栽培レンコン「コウノトリおもてなしれんこん」が誕生しました。
航空便を利用し 関東に向け出荷
全国第2位の生産量を誇る徳島県産レンコンは、一本一本手作業で掘って収穫し、主に関西市場に向けて出荷されています。「コウノトリおもてなしれんこん」は、平成29年9月から航空便を利用し、鮮度を維持したこだわりレンコンとして関東市場に出荷を開始しました。
徳島県産レンコン独特の味・色彩・食感を関東の消費者に広くPRし、知名度の向上に取り組むとともに、今後はさらなる認証農産物のブランド化を進め、農家所得の増大や産地振興につなげることを目指しています。
JA徳島北(徳島県)
概要 | 平成29年3月31日現在 |
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正組合員数 | 2525人 |
准組合員数 | 2477人 |
職員数 | 64人 |
販売品取扱高 | 8億9千万円 |
購買品取扱高 | 21億3千万円 |
貯金残高 | 393億4千万円 |
長期共済保有高 | 1203億7千万円 |
主な農畜産物 | レンコン、ラッキョウ、カンショ、梨、スダチ |